有楽製菓とは? わかりやすく解説

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有楽製菓

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/01 02:47 UTC 版)

有楽製菓株式会社
YURAKU CONFECTIONERY CO., LTD.
有楽製菓豊橋夢工場
種類 株式会社
略称 ユーラク
本社所在地 日本
187-0032
東京都小平市小川町1-94
設立 1955年昭和30年)2月
業種 食料品
法人番号 9012701012933
事業内容 菓子製造販売
代表者 代表取締役社長 河合辰信
資本金 1,140万円
売上高 165億円 (2024年7月期)
純利益
  • 5億2804万6000円
(2018年7月期)[1]
総資産
  • 57億7084万円
(2018年7月31日現在)[1]
従業員数 400人(2022年7月31日現在)
決算期 7月31日
外部リンク https://www.yurakuseika.co.jp/
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有楽製菓株式会社(ゆうらくせいか、: YURAKU CONFECTIONERY CO., LTD.)は、東京都小平市本社をおく菓子メーカーである。

概要

チョコレートを中心に、クッキービスケットバームクーヘンおよびケーキなどの製造を行っている。

愛知県豊橋市出身の河合志亮が創業した。

元々はアイスクリームに添えるウェハースを生産しており、その後は他社ブランドやプライベートブランドOEM生産を中心とし、全国的に大ヒットの「ブラックサンダー」や「チョコケーキ」といったチョコレート菓子が有名である。特に「ブラックサンダー」は当初は九州地区限定販売であったが、2005年に出版され90万部以上のベストセラーになった「生協の白石さん」に取り上げられたことで、大学生協を中心に人気が出始めた。

また「ブラックサンダー」は2008年北京五輪体操男子個人総合銀メダリストの内村航平選手の大好物としてメディアにも取り上げられた。そこで有楽製菓は北京五輪直前に内村選手に320個差し入れした[2]

また文化放送神谷浩史・小野大輔のDearGirl〜Stories〜』でも「ブラックサンダー」がたびたび取り上げられているという問い合わせを受け、2009年7月に480個差し入れを行った。さらに2009年10月、電撃キャラクターフェスティバル2009で行われた同番組の公開録音内で、同番組とのコラボ製品「DearGirlサンダー」の発売が発表され、翌年の2010年3月8日より期間限定で発売された。なお、味は「初恋の味・塩チョコ」となっている。

2018年1月、東京駅一番街に義理チョコ専門店「プレミアム義理チョコショップ」を期間限定でオープンし、ブラックサンダーの限定商品を発売する[3]

2019年に製品のチョコレートの原料となるカカオの原産国での児童労働の問題が発生していることを認識し始め、供給網での児童労働撤廃に注力している。2020年より児童労働に配慮した原料へと切り替える取り組みを実施しており、主力製品であるブラックサンダーで使用しているカカオは、2022年9月15日出荷分より児童労働に頼らず収穫されたものに全て切り替えられた。2025年までに全製品のカカオを児童労働撤廃の対策を取ったものに変更することを目標に掲げている[4][5]

2025年5月、ブラックサンダーが豊橋観光アンバサダーに就任したほか、豊橋夢工場内に工場見学のできる直営店「ブラックサンダーワク・ザクファクトリー」を開設した[6]

事業所

本社・工場
〒187-0032 東京都小平市小川町一丁目94番地[7]
豊橋夢工場・豊橋事務所・お客様相談室
〒441-3111 愛知県豊橋市原町字蔵社88番地[7][8]
札幌工場・札幌営業所
〒004-0005 北海道札幌市厚別区厚別東5条2丁目14番地238[7]
大阪営業所
〒547-0002 大阪府大阪市平野区加美東六丁目11番30号加美東グリーンハイツ102号室[7]
  • なお、札幌工場・札幌営業所、大阪営業所以外の各事業所には直売店を併設している。

主な製品

ビッグサンダー、ブラックサンダー、チョコケーキ(愛知県豊橋市にて)
  • ブラックサンダー[9][10]
  • ブラックサンダーミニバー[11]
  • 白いブラックサンダー[12](北海道、通信販売のみの限定販売)
  • ビッグサンダー
  • チョコナッツスリー
  • チャイチョコバー
  • アーモンドラテチョコバー
  • ショコラコスタ
  • チョコケーキ[13][10]
  • まるごとはーす牛乳
  • まるごとびす牛乳
  • ライトダイジェスティブチョコビスケット
  • チョコチップ

沿革

  • 1955年(昭和30年)3月 - 東京都世田谷区に設立[14]
  • 1962年(昭和37年)4月 - 東京都小平市に本社および工場を移転[14]
  • 1964年(昭和39年)12月 - 大阪営業所開設[14]
  • 1979年(昭和54年)7月 - 豊橋工場開設[14]
  • 1988年(昭和63年) - 豊橋事務所設置[14]
  • 1991年平成3年)7月 - 札幌工場開設[14]
  • 2011年(平成23年)3月 - 豊橋夢工場開設[14]
  • 2013年(平成25年)8月 - 豊橋工場を豊橋夢工場に統合[14]
  • 2017年(平成29年)4月 - 本社工場を建替。
  • 2018年(平成30年) - 河合辰信が3代目代表取締役社長に就任。
  • 2025年令和7年)
    • 5月20日 - ブラックサンダーが豊橋観光アンバサダーに就任。
    • 5月27日 - 豊橋夢工場内に工場見学ができる直営店「ブラックサンダーワク・ザクファクトリー」を開設。

脚注

  1. ^ a b 有楽製菓株式会社 第60期決算公告
  2. ^ “体操・内村の“勝負食”製造元社長が完全サポート名乗り”. スポーツ報知 (報知新聞社). (2008年8月16日). オリジナルの2008年9月15日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20080915221736/http://hochi.yomiuri.co.jp/beijing2008/hottopics/news/20080816-OHT1T00032.htm  {{cite news}}: 不明な引数|access date=は無視されます。(もしかして:|access-date=) (説明)
  3. ^ 有楽製菓 義理チョコ専門店 ブラックサンダー限定販売”. 毎日新聞. 2018年1月10日閲覧。
  4. ^ 藤田知也 (2022年9月26日). “1個30円のブラックサンダー、「児童労働なし」のカカオに切り替え”. 朝日新聞デジタル. https://www.asahi.com/articles/ASQ9R5RM9Q9QULFA051.html 2023年1月17日閲覧。 
  5. ^ “「ブラックサンダー」を児童労働に配慮したカカオ原料に切り替え 専門家「非常にスピード感と企業努力が見られる」2025年までに有楽製菓の全商品で”. ABEMA TIMES. (2022年9月29日). https://times.abema.tv/articles/-/10041627 2023年1月17日閲覧。 
  6. ^ ブラックサンダーの有楽製菓、豊橋市の工場に観光客向けの見学施設 27日から一般公開”. 東愛知新聞Web. 株式会社東愛知新聞社 (2025年5月21日). 2025年6月1日閲覧。
  7. ^ a b c d 会社概要 - 企業情報”. 有楽製菓株式会社. 2017年1月1日閲覧。
  8. ^ 有楽製菓株式会社 お客様相談室
  9. ^ ブラックサンダー”. 有楽製菓株式会社. 2024年8月3日閲覧。
  10. ^ a b 商品ラインナップ - 商品情報”. 有楽製菓株式会社. 2017年1月1日閲覧。
  11. ^ ブラックサンダーミニバー”. 有楽製菓株式会社. 2024年8月3日閲覧。
  12. ^ 白いブラックサンダー”. 有楽製菓株式会社. 2024年8月3日閲覧。
  13. ^ チョコケーキ”. 有楽製菓株式会社. 2024年8月3日閲覧。
  14. ^ a b c d e f g h 沿革 - 企業情報”. 有楽製菓株式会社. 2017年1月1日閲覧。

関連項目

外部リンク




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