月食とは? わかりやすく解説

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げっ‐しょく【月食/月×蝕】

読み方:げっしょく

月が地球本影中に入って月面一部または全部暗くなる現象。月の一部本影に入るのを部分食全部が入るのを皆既食という。→皆既月食

月食/月蝕の画像

月食

作者金鶴泳

収載図書土の悲しみ金鶴泳作品集 2
出版社クレイン
刊行年月2006.4


月食

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/28 05:31 UTC 版)

月食[1](げっしょく、英語: lunar eclipse[1])とは、地球太陽の間に入り、地球のが月にかかることによって月が欠けて見える現象のことである。月蝕と表記する場合がある(「食 (天文)#表記」参照)。


注釈

  1. ^ ただし半影食の86回を含めれば今世紀中に起こる月食の回数は228回となり、日食とほぼ同等の頻度である。
  2. ^ 地球上の1定点で皆既日食が観測可能となるのは300 - 400年に1回といわれている。
  3. ^ 月の一部が円錐内に入れば部分月食あるいは部分日食となり、月全体が円錐内に入れば皆既月食あるいは皆既日食または金環日食となる。
  4. ^ 月食側円錐半径の視野角は0°37'38" - 0°45'45"、皆既月食の横緯差限界は±0°22'58" - ±0°29'1"、部分月食の横緯差限界は±0°52'18" - ±1°2'28"。望、すなわち満月の時に月の黄緯がこの範囲内である(月食が生じる)ための太陽の昇交点又は降交点から黄経差限界は皆既月食で±4°15'50" - ±5°23'24"、部分月食で±9°44'58" - ±11°40'10" である。一方、太陽の昇交点からの黄経は1朔望月(満月から次の満月まで)の間に平均で30°40'13"変化する。これは黄経差限界の2倍よりも大きく、1朔望月の間に太陽が昇交点付近の黄経差限界範囲を通り抜けてしまうということが生じ得る。この場合、食の季節であるにもかかわらず月食が起こらないということになる。
  5. ^ 日食側円錐半径の視野角は1°9'22" - 1°17'28"、皆既/金環日食の横緯差限界は±0°54'42" - ±1°0'44"、部分日食の横緯差限界は±1°24'2" - ±1°34'12"。朔、すなわち新月の時に月の黄緯がこの範囲内である(日食が生じる)ための太陽の昇交点又は降交点から黄経差限界は皆既/金環日食で±10°11'57" - ±11°20'29"、部分日食で±15°47'13" - ±17°45'26" である。部分日食の黄経差限界範囲は常に太陽の1朔望月間の移動量よりも大きいので食の季節には少なくとも部分日食が1回は生じ、また2回生じることも可能となる。

出典

  1. ^ a b 『オックスフォード天文学辞典』(初版第1刷)朝倉書店、131頁。ISBN 4-254-15017-2 
  2. ^ 442年ぶり皆既月食中に惑星食、次回は322年後の天体ショー 8日夜、天気よければ各地で”. 日刊スポーツ (2022年11月5日). 2022年11月6日閲覧。
  3. ^ 皆既月食の赤銅色 理由は光の性質」『朝日新聞』朝刊2022年11月15日(科学・環境面)2022年11月20日閲覧
  4. ^ 2000年7月16〜17日の皆既月食を見よう 厚木市子ども科学館(2000年5月14日)2022年11月20日閲覧
  5. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v 日本で見える(見えた)月食の一覧 倉敷科学センター(2022年11月20日閲覧)
  6. ^ 2001年7月5〜6日の部分月食を見よう 厚木市子ども科学館(2001年5月25日)2022年11月20日閲覧
  7. ^ JAXA - 月周回衛星「かぐや(SELENE)」のハイビジョンカメラ(HDTV)による半影月食時の地球の撮影の成功について 宇宙航空研究開発機構(2009年2月18日)2022年11月20日閲覧
  8. ^ “日本書紀天文言己録の信頼性”. 国立天文台. https://www.nao.ac.jp/contents/about-naoj/reports/report-naoj/p145.pdf 2022年11月13日閲覧。. 
  9. ^ 【中世日本の月食観】月食が怖かった!?”. ウェザーニュース (2018年1月26日). 2022年11月13日閲覧。
  10. ^ 湯浅吉美「中世びとの月蝕観 : 『玉葉』と『吾妻鏡』の記事から見て」『埼玉学園大学紀要. 人間学部篇』第10巻、埼玉学園大学、2010年12月、63-76頁、CRID 1050282812975086848ISSN 134705152023年12月8日閲覧 


「月食」の続きの解説一覧

月食

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/06/30 09:27 UTC 版)

「影」の記事における「月食」の解説

日食場合は、地球上観測者は影を観測するではなく影のなかに自身入って行くが、月食は、月面に映る地球の影を観察する天文現象である。 地球の方が月よりも大きな天体であり、月から見た地球視直径は、地球から見た月の視直径よりも遥かに大きい(実質大きさでも、視直径でも、地球が月の約4倍)。このため日食比べ月食の方が起こりやすい。 日食場合は、1)部分日食、2)皆既日食、そして、月の視直径太陽の視直径が非常に近い数字であるため稀に起こる、3)金環日食三種類の食がある。月食の場合は、地球視直径大きいので金環月食はない。その代わりに、半影食があり、月食の場合は、1)半影月食、2)部分月食、3)皆既月食三種類になる。 半影月食は、月から見ると、地球による部分日食見えるが、地球から見る部分日食異なるのは、地球から見え月面の全領域が、太陽半影領域に入ることである。月面全体から見て地球による部分日食起こっている状態である。

※この「月食」の解説は、「影」の解説の一部です。
「月食」を含む「影」の記事については、「影」の概要を参照ください。


月食

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/13 10:38 UTC 版)

天体観望」の記事における「月食」の解説

地球の影に月軌道交差することによって起こる天体現象地球太陽周囲を回る黄道面と月が地球周りを回る白道面との間には僅かであるが角度付いている。そのため、普段満月として観測される月が地球の影に入ることで、月の一部欠け部分月食や月の全体が影に隠れ皆既月食生じる。

※この「月食」の解説は、「天体観望」の解説の一部です。
「月食」を含む「天体観望」の記事については、「天体観望」の概要を参照ください。

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月食

出典:『Wiktionary』 (2018/07/06 00:14 UTC 版)

名詞

 げっしょく

  1. 満月地球の影に入ることで月の全部または一部欠けて見え現象

関連語


「月食」の例文・使い方・用例・文例

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