最終回の放送素材問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/15 01:45 UTC 版)
「ノエイン もうひとりの君へ」の記事における「最終回の放送素材問題」の解説
通常、深夜アニメ番組はローカル編成(放送局ごとに時間帯が異なる)であるが、放送する映像素材は同一の物を使用することが多い。それ自体はアニメに限ったことではなく、一般的な番組配給の手法であるが、アニメ番組はその映像形態の特性上、特にその傾向が強い。また、深夜アニメでは放送局が配給に携わらないケースが多く、作品によっては制作会社がコマーシャルまで入れて、そのまま放送できる状態にして放送局へ素材を渡す場合もあるほどである。 しかし、本作の最終回では、放送局によって異なる素材が使用された。 具体的には、千葉テレビ、テレビ愛知、tvk、キッズステーションで放映されたもの(ここでは「修正前」と表記する)と、サンテレビ、テレビ埼玉で放映されたもの(同「修正後」)の2つに分かれることになる。なお、キッズステーションについては、再放送時には修正後のものが放送された。「修正後」のバージョンでは、「修正前」に比べて一部の作画が直されてクオリティが上がった他、「修正前」にはないカットが追加されるといった措置があった。 中でも、主要登場人物の家族の絵が「修正後」版で初めて登場した点が、最も重要な変更点といえる。なお、1週遅れのネット配信では「修正後」のものが配信されたので、「修正前」版の放映地域でも見ることができた。 通常、こうした修正はテレビ放送時に間に合わずにDVD発売時に行われるものであり、各局番組ネットの段階で途中から差し替えられるのは珍しい(『ノエイン』と同時期に放映終了した『舞-乙HiME』、2006年7月より放映された『まもって!ロリポップ』、2013年に放映された『進撃の巨人』第5話において同様の事例が確認されている)。過去には、TBSの『ヒートガイジェイ』が約3か月遅れてBS-iで放送された際に大幅に作画が修正されていた例などがあるが、この時は『ノエイン』と比べて放送時期の差に開きがあった。 比較的近い例としては、『ニニンがシノブ伝』の第1話において、先行した中部日本放送のみオープニングを未完成のまま放送したことがある。 修正前と修正後の変更点の一例アトリの妹のサラが修正後では声だけでなく姿も登場する。 15年後のミホが登場するシーンで、修正後の方が修正前よりもミホの目が盲目であることを強調して描かれている。 ノエインがシャングリラ人を追い払おうとするシーンで、修正前は地面などが真っ白で雑な感じだったが、修正後は地面もきちんと描かれている。 ノエインが消滅する際、修正前は跡形もなく全て消えたが、修正後では仮面のみが残る形に変更された。 修正前は「俺は誰れだ」、修正後は「観測者は誰れだ」というように文字が異なっている場面がある。
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