最後の一葉
作者O.ヘンリー
収載図書ちくま文学の森 2 心洗われる話
出版社筑摩書房
刊行年月1988.5
収載図書オー・ヘンリー傑作集 1 最後の一葉
出版社角川書店
刊行年月1989.5
シリーズ名角川文庫
収載図書最後の一葉
出版社旺文社
刊行年月1990.3
シリーズ名必読名作シリーズ
収載図書オー・ヘンリー名作集
出版社文化書房博文社
刊行年月1990.4
収載図書賢者のおくりもの―オー・ヘンリー傑作選
出版社講談社
刊行年月1990.11
シリーズ名講談社 青い鳥文庫
収載図書新青年傑作選 第4巻 翻訳編 〔新装版〕
出版社立風書房
刊行年月1991.9
収載図書O・ヘンリー短編集
出版社講談社
刊行年月1993.6
シリーズ名講談社英語文庫
収載図書ベスト・オブ・O.ヘンリー
出版社講談社インターナショナル
刊行年月2000.2
シリーズ名講談社ルビー・ブックス
収載図書オー・ヘンリー傑作選
出版社岩波書店
刊行年月2004.11
シリーズ名ワイド版岩波文庫
収載図書10分で読めるお話 五年生
出版社学習研究社
刊行年月2005.3
最後の一葉
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/19 07:11 UTC 版)
「最後の一葉」(さいごのひとは、さいごのいちよう、原題:The Last Leaf)は、オー・ヘンリーの短編小説。「最後の木の葉」とも。日本でも小中学校の教科書にも採用されており、知名度が高い。
あらすじ

ワシントン・スクエアの西側にある、芸術家が集まる古びたアパートに暮らす画家のジョンジー(ジョアンナ・ジョアナとも)と同じく画家のスー[1]。貧しいながら暖かい生活を送っていた中、ある日ジョンジーは重い肺炎を患ってしまう。スーは、医者から「ジョンジーは生きる気力を失っている。このままでは彼女が助かる可能性は十に一つ」と告げられる。心身ともに疲れ切り、人生に半ば投げやりになっていたジョンジーは、窓の外に見える煉瓦の壁を這う、枯れかけた蔦の葉[2]を数え、「あの葉がすべて落ちたら、自分も死ぬ」とスーに言い出すようになる。
彼女たちの階下に住む老画家のベアマン(ベールマンとも)は、口ではいつか傑作を描いてみせると豪語しつつも久しく絵筆を握らず、酒を飲んでは他人を嘲笑う日々を過ごしていた。ジョンジーが「葉が落ちたら死ぬ」と思い込んでいることを伝え聞いたベアマンは「馬鹿げてる」と罵った。
その夜、一晩中激しい風雨が吹き荒れ、朝には蔦の葉は最後の一枚になっていた。その次の夜にも激しい風雨が吹きつけるが、しかし翌朝になっても最後の一枚となった葉が壁にとどまっているのを見て、ジョンジーは自分の思いを改め、生きる気力を取り戻す。
最後に残った葉はベアマンが嵐の中、煉瓦の壁に絵筆で精緻に描いたものだった。ジョンジーは奇跡的に全快を果たすが、冷たい風雨に打たれつつ夜を徹して壁に葉を描いたベアマンは、その2日後に肺炎で亡くなる。真相を悟ったスーは物語の締めくくりで、あの最後の一葉こそ、ベアマンがいつか描いてみせると言い続けていた傑作であったのだと評する。
登場人物
- ジョンジー(ジョアンナ・ジョアナとも):画家。重い肺炎を患う。
- スー:画家。
- ベアマン(ベールマンとも):ジョンジーとスーが住むアパートの一階に暮らす老画家。
解説
ある一面からは、この物語はベアマン老人の自己犠牲を描いた物語と解釈することができる。一方でこの物語は、芸術の世界にしがみつき、傑作をものにすべく高みを求め続けた老芸術家の生き様を、壁を這う老いた蔦に重ね合わせて描いた作品であると解釈される場合もある[3]。
なおベアマンはドイツ出身らしく、彼の台詞には"Vass!"(独: was=英: what)、"mit"(英: with)などのドイツ訛りが転写されて登場する。
脚注
- ^ “ヘンリーの名作の結末、ワクチン打ったら変わってたかも:朝日新聞デジタル”. 朝日新聞デジタル. 2021年1月30日閲覧。[リンク切れ]
- ^ 日本語訳では木の葉と訳される場合もある。英語原文では“ivy leaf”(セイヨウキヅタ、あるいはつる植物の総称)となっている。
O. Henry (英語), The Last Leaf (Henry), ウィキソースより閲覧。
- ^ 木下高徳「アメリカ文学編 O・ヘンリー作 最後の一葉」『世界文学の名作と主人公 総解説』(改訂版第1刷)自由国民社〈総解説シリーズ〉、1994年10月31日、158頁頁。ISBN 4-426-60606-3。
外部リンク
英文(原文)
- The Last Leaf (Henry) - ウィキソース
- The Last Leaf - LibriVox
- The Last Leaf - English e-Reader
日本語訳
- 『最後の一枚の葉』:新字新仮名 - 青空文庫(結城浩訳)
- 『最後の一葉』 - 戸山翻訳農場(阿部圭吾訳)
最後の一葉
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 20:55 UTC 版)
「クイズ悪魔のささやき」の記事における「最後の一葉」の解説
一問多答クイズを出題。まずアシスタントが正解数と同じ数の風船を持って解答者の背後に立ち、問題テーマの発表後、解答者が10秒間のシンキングタイムで答えを思い出す。その後、古舘が問題の答えを1つ残して全て読み上げる。その際、別のアシスタントが古舘の読み上げに合わせて風船を1個ずつ割っていく。最後に、古舘が言わなかった残り1つの解答を答えられたらクリア。出題されるテーマについての知識が必要である上、風船の破裂音や衝撃に耐える集中力も必要とする。
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