日本航空高等学校・付属中学校とは? わかりやすく解説

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日本航空高等学校

(日本航空高等学校・付属中学校 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/26 13:46 UTC 版)

日本航空高等学校
北緯35度40分57秒 東経138度28分51秒 / 北緯35.68250度 東経138.48083度 / 35.68250; 138.48083座標: 北緯35度40分57秒 東経138度28分51秒 / 北緯35.68250度 東経138.48083度 / 35.68250; 138.48083
過去の名称 山梨航空技術学校
山梨航空機関学校
山梨航空工業高等学校
日本航空工業高等学校[1]
国公私立の別 私立学校
設置者 学校法人日本航空学園
設立年月日 1932年
共学・別学 男女共学
課程 全日制課程・通信制課程
単位制・学年制 単位制
設置学科 航空科・普通科
学校コード D119310000067
高校コード 19510D
所在地 400-0108
山梨県甲斐市宇津谷445番地
外部リンク 公式ウェブサイト
ウィキポータル 教育
ウィキプロジェクト 学校
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日本航空高等学校(にほんこうくうこうとうがっこう)は、学校法人日本航空学園が運営する山梨県甲斐市宇津谷にある私立高等学校。国内の高等学校としては、極めて珍しい「航空科」を設置していることが大きな特徴である。石川県輪島市にある日本航空高等学校石川北海道千歳市にある日本航空高等学校北海道校は設置者が同一の兄弟校にあたる。

概要

学校敷地内に双葉滑空場がある。国道52号双田橋北詰より北西方向を望む。ICAOの基準に則り磁北からの方位角を示す『33』(330度)の数字が表記されている。(2011年6月撮影)

航空科と普通科が設置されている。普通科では週6単位のコース選択制を導入し、大学進学や芸術・芸能業界、スポーツ界など、それぞれの目的や希望進路に応じた教育を展開している。学校の敷地内には「雄飛塾」と呼ばれる夜間学習塾があり、難関大学受験などを志す生徒のために無料で夜間の学習サポートを行っている。日本全国から入学生が集まるため、学校の敷地内に雄飛寮(生徒寮)があり、全校生徒の約7割が寮生活を送っている。

国際交流も大変活発であり、タイ韓国中国などアジアを中心に世界約10か国の留学生が在籍し、留学生の国籍の国家の建国記念日などには、国旗掲揚台に日本国国旗と一緒に留学生の国籍国家の国旗が掲揚される。

沿革

  • 1932年10月 - 甲府在郷軍人航空研究会を母体として、航空発動機練習所開設。
  • 1933年2月 - 山梨県中巨摩郡玉幡村に40万平方メートルの飛行場を開設した。
  • 1936年8月 - 財団法人 山梨航空研究会を設立し山梨飛行場を設置。 サルムソン機を使用して、飛行士養成を開始。所有機数10機。
  • 1939年7月 - 山梨航空技術学校設立認可を受ける。
  • 1940年4月 - 熊谷陸軍飛行学校甲府分校が設置され、飛行場を共用。逓信省航空局より200名、南方航空岡9326部隊より300名の整備委託生を収容、在校生2,000名となる。卒業生は陸軍航空廠へ軍属として全員優先採用される。
  • 1942年1月 - 国家の要請により山梨航空機関学校と改称。航空整備士養成の専門校となった。
  • 1945年8月 - 終戦により閉校。
  • 1960年3月 - 学校法人 梅沢学園、山梨航空工業高等学校の設置認可を受ける(学校教育法第一条による高等学校)。
  • 1964年6月 - 学校法人日本航空学園、日本航空工業高等学校と改称。
  • 1979年8月 - 日本航空工業高等学校を日本航空高等学校と改称。
  • 1985年4月 - 日本航空高等学校に普通科を新設する。
  • 1992年4月 - 日本航空高等学校の普通科を男女共学とする。また自宅通学を許可する。
  • 1998年3月 - 硬式野球部が春の甲子園初出場。
  • 1998年8月 - 硬式野球部が夏の甲子園初出場。
  • 1999年4月 - 日本航空高等学校通信制課程(広域通信制)が認可される。
  • 2000年9月 - FAA(米国民間航空局)のキャッツセンター(学科試験場)として認可される。
  • 2003年3月 - バレーボール部が春の高校バレー(旧大会)初出場。
  • 2012年3月 - 建学80周年を迎える。
  • 2012年10月 - 建学80周年記念 特別航空祭 開催。
  • 2012年11月 - 蹴球部が全国高校サッカー初出場。
  • 2017年4月 - 普通科に東大・京大・東工大等の最難関大学進学を目的とした「プレミアム特進コース」を設置(スクールTOMASと連携)。
  • 2017年7月 - 航空科・キャビンアテンダントステージを対象とした実習施設「キャビンアテンダントトレーニングセンター」を新設。
  • 2022年1月 - 男子バレーボール部が春の高校バレー初優勝[2]
  • 2023年3月 - 男子バレーボール部での監督による部員への暴力行為が発覚[3][2]
  • 2023年7月 - 男子バスケットボール部がインターハイ初優勝。
  • 2024年4月 - 通信制課程にメタバース工学科を新設[4]
  • 2025年4月 - 千葉県鴨川市城西国際大学安房キャンパス跡地に日本航空高校の通信制分校を開設予定[5]

学科

全日制課程

航空科

  • 航空ジェネラルステージ(パイロット)
  • 航空ジェネラルステージ(航空整備)
  • キャビンアテンダントステージ

普通科

  • 航空プレミアム特進コース
  • スポーツ・芸術特進コース
  • 総合コース
  • スポーツコース
  • 芸術コース
  • 情報コース デジタルコンテンツ専攻
  • 情報コース ITエンジニアリング専攻

通信制課程(広域通信制)

学科

  • 普通科
  • 航空科
  • メタバース工学科

コース

  • スタンダードコース
  • グローバルコース
  • スポーツ芸術コース

留学制度

アメリカオレゴン州ポートランドへの語学留学制度があり、一定基準を満たす希望者は学科・コース問わず留学が可能である。留学期間は3か月間の短期留学から12か月間の長期留学まで様々であり、個々の希望に応じて選択できる。

部活動

体育局

  • 硬式野球部 - 春の甲子園1回出場、夏の甲子園6回出場
  • サッカー部 - 全国高校サッカー2回出場、高校総体2回出場
  • 女子サッカー部 高校総体ベスト4、全日本高等学校女子サッカー選手権出場13回
  • 男子バレーボール部 - 春の高校バレー21回出場、高校総体18回出場。新型コロナの影響により夏の総体出場を辞退、後に2022年1月の第74回の春高バレーで全国制覇を果たした(春高が1月移転後、実質男子史上初の夏の総体出場出来なかった後の優勝でもある)。
  • 女子バレーボール部 - 春の高校バレー7回出場、高校総体7回出場
  • 空手道部
  • 剣道部
  • 男子バスケットボール部 - ウインターカップ8回出場、2023年インターハイ優勝
  • 女子バスケットボール部 - ウインターカップ3回出場
  • ボクシング部
  • 卓球部
  • 水泳部
  • 陸上競技部
  • 硬式テニス部
  • 航空部

文化局

  • ウィングダンスカンパニー
  • 太鼓隊
  • 吹奏楽団
  • 航空技術研究部
  • 雄飛学塾
  • 国際クラブ
  • eスポーツ部

不祥事

男子バレーボール部での暴行事件

2023年、男子バレーボール部での監督による部員への暴力行為が報じられた。平手打ち等の暴行を加える様子を捉えた動画も公開された。暴行を受けた部員は、当初その事実はないと話していたが、その後されたこと自体は認めたものの監督を擁護する姿勢をみせた。また被害届提出も否定し、学校側は監督を厳重注意処分とするにとどめたが[2][3]、3月20日の取材で監督を解任したことが分かった[6]。なお、当初は学校側も暴行の事実を否定していたが、一転して同15日の取材では事実関係を認めていた[3]

著名な卒業生

政治
文化
芸能
セラピスト
スポーツ

著名な教職員・関係者

脚注

  1. ^ 日本航空高等学校 日本航空学園の歩み
  2. ^ a b c 「パーン」とビンタ、胸を強く突き…昨年の春高バレー優勝校・日本航空監督の暴行動画」『文春オンライン』2023年3月15日。2023年3月15日閲覧。
  3. ^ a b c 高校男子バレーボール部監督が部員に暴行」『ytv news』2023年3月15日。オリジナルの2023年3月15日時点におけるアーカイブ。2023年3月15日閲覧。
  4. ^ 未来を創り出すチカラをつける! メタバース工学科 2024年4月新規開設日本航空高等学校【通信制課程】
  5. ^ 鴨川の城西国際大安房キャンパス跡地 航空高校の通信制キャンパス開校へ”. 房日新聞 (2024年12月25日). 2024年12月25日閲覧。
  6. ^ “体罰問題で男子バレー部監督解任 日本航空高校”. 産経新聞. (2023年3月20日). https://www.sankei.com/article/20230320-3JSM63UJBJIAVPU65SRO46EP3E/ 2023年3月20日閲覧。 

関連項目

外部リンク


日本航空高等学校付属中学校

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/07 13:17 UTC 版)

日本航空高等学校付属中学校
過去の名称 日本航空学園ヘーグル中学校
国公私立の別 私立学校
設置者 学校法人日本航空学園
設立年月日 2006年4月
閉校年月日 2012年3月に一時休校したが、
2021年4月に再開。
共学・別学 男女共学
中高一貫教育 併設型
学校コード C119310000050
所在地 400-0108
山梨県甲斐市宇津谷445番地
外部リンク https://jhs.jaa.ac.jp/ 公式ホームページ
ウィキポータル 教育
ウィキプロジェクト 学校
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日本航空高等学校付属中学校(にほんこうくうこうとうがっこうふぞくちゅうがっこう)は、山梨県甲斐市宇津谷にある私立中学校(ただし2012年4月より休校したが、2021年4月より再開)。

概要

2005年(平成17年)4月に、日本航空学園はヘーグル潜在能力開発学校を設立し、中高一貫化に向けた付属中学校設立への足がかりとし、翌年4月には日本航空学園ヘーグル中学校を新設した。

2007年4月には日本航空高等学校付属中学校に改称し、2009年3月1日には高校生と合同で第1期生の卒業式が行われ、4月には、外部からの新入生と中学出身者を含めた、第50期生が日本航空高等学校に入学した。

しかし付属中学校は、2010年度からの募集を停止した。学校によるとその主な原因は、高校への入学を希望する日本国外からの留学生の数が増加し、彼らに必要な寮の部屋を中学校の設備から充当する必要が出てきたことによるという。また、募集停止は一時的措置であるが、今後の状況では中学校の廃止が検討される可能性もあった[1]。付属中学校は2011年度の終了をもって在籍者がいなくなったため、2012年度から2020年度まで休校となった[2]

2021年4月より、9年間の休講措置が解除され、教育が再開された。

なお、付属の中学校という性格上、生徒は卒業後、併設の日本航空高等学校に進学できる。また、他校への進学も許されている。中学校にも高校同様に生徒寮があり、県外からの入学も可能となっている。

脚注及び参照

  1. ^ 『朝日新聞』(山梨全県)2009年10月1日朝刊、第33面「日本航空高 付属中の募集停止 留学生増え寮が不足」
  2. ^ 山梨県私立小中高校名簿(平成24年6月1日現在)(XLS)、2012年6月30日閲覧。

関連項目

外部リンク





固有名詞の分類

私立中高一貫校 花園中学校・高等学校  藤枝順心中学校・高等学校  日本航空高等学校・付属中学校  岡山中学校・高等学校  開成中学校・高等学校
日本の工業に関する学科設置高等学校 兵庫県立相生産業高等学校  富山県立富山西高等学校  日本航空高等学校・付属中学校  横浜創学館高等学校  千葉県立茂原樟陽高等学校
山梨県の私立高等学校 身延山高等学校  帝京第三高等学校  日本航空高等学校・付属中学校  日本大学明誠高等学校  山梨学院大学附属中学高等学校
山梨県の中学校 山梨大学教育人間科学部附属小学校・中学校  日本航空高等学校・付属中学校  山梨学院大学附属中学高等学校  富士学苑中学校・高等学校  駿台甲府小学校・中学校・高等学校
山梨県の通信制高等学校 日本航空高等学校・付属中学校  駿台甲府小学校・中学校・高等学校  日本航空高等学校通信制課程  山梨県立中央高等学校
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