日本の麦芽100%ビール
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/17 04:52 UTC 版)
「麦芽100%ビール」の記事における「日本の麦芽100%ビール」の解説
1971年、サッポロビールは第二次世界大戦以前に発売していた「ヱビスビール」を28年ぶりに復活させた。当初は副原料を使用したが、発売半年後に麦芽100%に変更した。1970年代には売上はさほど伸びなかったが、1980年代に入ると伸びを見せ始めた。サッポロは、消費者が「純粋ビール」を望んでいると分析。1985年よりヱビスの低アルコールタイプや、北海道や九州での地域限定商品を投入した。キリンビールは、1985年3月に西ドイツ向けに輸出されていた「エクスポート」を日本でも販売。アサヒビールは「レーベンブロイ」、サントリーは「モルツ」を投入して対抗した。1987年から1988年にかけてのドライビールブームで一時的な落ち込みは観られたものの、全てのビールに占める麦芽100%ビールの出荷数量の割合は、1986年の1.5%から1995年には5.9%、1998年には6.8%まで増加した。市場占有率は、1986年にはサッポロ59.9%、サントリー33.6%、アサヒ4.3%、キリン2.2%の順であったが、1995年にはサントリー68%、サッポロ23%、キリン9%でアサヒは撤退した。この頃には、サントリーは麦芽100%、サッポロは生ビール、アサヒはドライビール、キリンはラガーと得意分野が分かれていった。2009年3月発売分より、キリンは一番搾りを麦芽100%に切り替えた。2017年2月にアサヒビールは、麦芽100%で糖質50%オフとして、アサヒ ザ・ドリームを発売するが、2年後の2019年6月で製造終了し、スペシャリティビールとして発売しているTOKYO隅田川ブルーイングのみとなっている。 アサヒビール - 「TOKYO隅田川ブルーイング」 キリンビール - 「キリン一番搾り生ビール」「一番搾りプレミアム」「ハートランドビール」 サッポロビール - 「ヱビスビール」「サッポロクラシック」 サントリー - 「ザ・プレミアム・モルツ」「ザ・モルツ」
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