日本のブナ林とは? わかりやすく解説

日本のブナ林

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/10 22:29 UTC 版)

ブナ林」の記事における「日本のブナ林」の解説

丹沢山地ブナ林 (2006年6月上旬) 丹沢山地ブナ林 (2009年10月上旬) 丹沢山地ブナ林 (2006年10月下旬) ブナ林は、日本では温帯植物群落の代表である。本州中南部では、平地照葉樹林帯であり、常緑広葉樹林成立するのが本来の姿である。それより寒い地域標高の高い地域では、落葉樹優占する森林出来るが、この森林の代表がブナ林である。ブナの他、ミズナラなどを交えた森林である。常緑樹林比べてが薄いため、森林内が明るく見通しがよい。しかしながら、日本のブナ林では、林床ササが覆う場合が多い。それも太平洋側ではスズタケなど、2mにもなるものなので、歩くにはやっかいなである。 日本森林で、古来の姿を保っている場所は少ない。いわゆる原生林というのは、本当に数えるほどしか存在しない常緑広葉樹林は、特に人間の生活範囲でありすぎたため、まとまった面積残っている場所はほとんど皆無である。しかし、落葉樹林では、生活範囲からやや離れて、広い面積残っている場所があった。昭和拡大造林の波によって、かなりの場所が壊滅した残り少ない残存であった東京近郊日帰り登山圏にある丹沢山地檜洞丸修験道山岳信仰守られ山頂一体は昭和後半まで鬱蒼とした原生ブナ林であったが、急速に失われてしまった。白神山地は、落葉広葉樹林原生林に近いものがまとまって残っている貴重な地域である事から、世界遺産登録された。 中部以北ヨーロッパは、日本言えば北海道あたりの気候帯に当たり、ブナ林覆われていた地域である。向こうブナ林林床明るく春になるいわゆるスプリング・エフェメラル草花咲いて美しいところであったらしい。しかし、開発のため、原生林皆無近く白神山地評価高かったのは、そのあたりにも関係があるようである。 白神山地の南に位置する同じ奥羽山脈属す八幡平山群中には、「山に生えている毛」の“山毛”と書いてブナ読ませる山毛森という山があり、東北地方におけるブナ林位置づけ大きさ一端うかがい知れる

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