日本における車内チャイム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 01:03 UTC 版)
「車内チャイム」の記事における「日本における車内チャイム」の解説
鉄道の場合、駅間距離の短い普通列車と違い特急列車などでは、停車駅間距離が長く、それに伴って放送の流れない"無音状態"の時間が長くなる。このため乗客たちは必然的に会話などを行うのだが次の停車駅が近づいた際に突然、車掌が喋り出しそれまでの会話が中断され、また、突然のことで驚くなどしていたために、一部の夜行特急列車で試験的に喋る前に音楽を流すということが取り入れられた。20系客車・キハ80系気動車での「ブラームスの子守歌」がそれである。これが好評であったために東海道新幹線で正式に採用され、その後、多くの特急・新幹線にも採用されている。一部の普通列車でも流すこともある。 一方路線バスでは、1960年代以降、ワンマンカーの普及に伴い8トラックテープなどでの車内自動放送の放送前に「ピンポーン」、「ポンポンポーン(ドミソ音)」、「ポーン」などごく短い1~5点チャイムを鳴らし乗客に注意を喚起する放送を始めた。ワンマン列車内での放送においても使用されるこれらのチャイムはレゾナント・システムズ製などのワンマンバス用車載機器をワンマン列車に流用したことによる。 バス用チャイムは立川バスなど起終点以外のチャイムを廃止する例や西鉄のように停名前には一切行わない事業者も存在するが、京王バスなどでは多区間方式の場合、通常2点チャイムを鳴らすところを料金区界ではそれとは違う特徴的なチャイムを鳴らす。また、西武バス、関東バス、広島電鉄などでは経路確認や降車合図、車内広告などで多様なメロディチャイムを鳴らす。国際興業は一時期オリジナルのメロディチャイムを多数用意し、路線によって鳴らすチャイムの種類を変えており現在でも、一般路線用では種類を絞りながらも他社にはないチャイムを使用している。 都市間高速バス空港連絡バスではメロディチャイムを使用する事業者が多く、東京空港交通では一部「さくらさくら」が流れる仕様となっている路線もある。
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