日本における超硬合金の歴史
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/24 04:43 UTC 版)
「超硬合金」の記事における「日本における超硬合金の歴史」の解説
日本では、1929年に東芝の前身である芝浦製作所と東京電気が日本初の超硬合金「タンガロイ」を市販したのが始まりとされている。その後日本では時期をおかずに、住友電線製造所(現在の住友電工)により「イゲタロイ」が、三菱鉱業(現在の三菱マテリアル)により「ダイヤチタニット」がそれぞれ開発され、前述の「タンガロイ」と合わせて超硬合金あるいは超硬工具の御三家となる。 これらの企業は事業分野がそれぞれ異なり、当初の開発の目的(想定する用途)も異なっていたようである。芝浦製作所と東京電気は金属部品加工を営み、一般金属の切削加工関連を目的にタンガロイを開発した。住友電線製造所は電線製造を営み、電線の引き抜き用金型のためにイゲタロイを、そして、三菱鉱業は鉱山を経営し、鉱山の掘削を目的にダイヤチタニットを開発した。それにもかかわらず、超硬合金という共通する材料にそれぞれが辿り着いた。
※この「日本における超硬合金の歴史」の解説は、「超硬合金」の解説の一部です。
「日本における超硬合金の歴史」を含む「超硬合金」の記事については、「超硬合金」の概要を参照ください。
- 日本における超硬合金の歴史のページへのリンク