日本とイスラム教
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/30 10:21 UTC 版)
「日本の宗教」および「日本のイスラム社会」も参照 日本では、イスラームが一般ではなく、信者数も少ない。しかし、中東出身者を中心に信者がおり、その数は日本全国で7万人とされる。ただ、日本国内の信者の数は、信用できる統計があまりなく、5万人とする説もあれば、20万人近い数字をあげる者もいる。日本の行政上、各宗教の信者数を正確に数える事は無い。文化庁が宗教年鑑を発行しているものの、神道や仏教の信者数を合わせるだけで、日本の総人口を超えてしまうなど、日本の行政は、各宗教の正確な信者数については重視していない。イスラームはその中でも「諸教の諸教団」として分類され、天理教や円応教などと、ひとまとめにされている。 日本にイスラーム教徒が初めて登場したのは、明治維新後の開国の時代になってからである。日本に滞在したロシア人やインド人、トルコ人などの中には、イスラム教を信仰する者が少数ながら存在し、彼らによって布教されたと一般的に考えられている。特に、ロシア革命で祖国を離れたタタール人が、日本のイスラームに大きな役割を果たした。最初期の日本人ムスリムに、明治時代に長くインドで貿易商をしていた有賀文八郎がいる。日本には、1931年に日本国内初のモスクとして愛知県名古屋市に建設された名古屋モスク、兵庫県神戸市中央区の神戸モスクや、東京都渋谷区にあるトルコ系モスクの東京ジャーミイ(当時は東京回教学院)などある。
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