日本との関わりとアイデンティティについて
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/18 18:34 UTC 版)
「UMI (アメリカの歌手)」の記事における「日本との関わりとアイデンティティについて」の解説
前述のとおりUMI、日本人である母や歌う日本の曲や日本のミュージシャンを聴いて育っており、自らの潜在意識には日本文化の影響があると述べている。また、ミドル・ネームの「Umi」は日本語の「海」に由来しており、英語圏のメディアにおいては「Ocean」という意味だとしばしば説明されている。また、日本語で名前を書くと、wingとoceanの文字であると述べている。 中学生のころは毎年家族とともに夏に日本に訪れ、祖母と過ごしていた。2019年にも数週間滞在している。好きなアニメとしては『ドラえもん』を挙げており、幼少時に創造性を教えてくれたと語っている。また、ソウル・フードと日本食の混合物を食べて育ったという。 以前は日本人(アジア人)とアフリカ系アメリカ人(黒人)という複数のルーツをもつこと起因するアイデンティティ・クライシスを経験したこともあるが、2020年現在では、自分自身に両方の部分があること、他の人がそれらの両方を見ないかもしれないことを受け入れており、そのことを表現するために音楽を作ることが大切になっていると述べている。英語と日本語のバイリンガルであることについては、異なった方法で自らの表現にアプローチできることを意味するとして、肯定的に受け止めており、2020年現在フランス語も勉強している。 日本語で歌詞を作ることもあり、ほとんどの歌詞が日本語である「Sukidakara / 好きだから」を発表しているが、その制作の動機は、日本人のルーツを持ちながら日本人としては見られないというアイデンティティーの齟齬の問題に関わっている。Coog Radio (2019) においては、 .mw-parser-output .templatequote{overflow:hidden;margin:1em 0;padding:0 40px}.mw-parser-output .templatequote .templatequotecite{line-height:1.5em;text-align:left;padding-left:1.6em;margin-top:0}わたしはアジア人として見られていないようにも感じます。みんないっつもわたしを日本人として見てくれないんですよ。わたしが日本に行って、わたしが日本語を喋っていても、みんなまだ英語で喋ってくるんですよ? じゃあ、どうやったら恥知らずに日本人になれるんでしょう? だからわたしは、歌の中に日本語を入れてヤろう、ミュージック・ビデオの中にアニメを入れてヤろうと思ったんです。 と述べており、その後のツアーにおいて、多くの人にアジア人コミュニティーを代表(represent)していることへの感謝を示され、オーマイガッ!みんなわたしをアジア人と見てくれている!と感じ涙が出たという。また、この曲を含む一連のミュージック・ビデオのアニメ・キャラクターであることを隠して生活しているという設定は、日本人であるという事実を隠さなければならないことがあったり、みんなが自分を日本人として見てくれなかったりした経験から思いついたものである。 また前述のように、黒人女性としては、黒人コミュニティやブラック・ライヴズ・マターを支援すると語っている。
※この「日本との関わりとアイデンティティについて」の解説は、「UMI (アメリカの歌手)」の解説の一部です。
「日本との関わりとアイデンティティについて」を含む「UMI (アメリカの歌手)」の記事については、「UMI (アメリカの歌手)」の概要を参照ください。
- 日本との関わりとアイデンティティについてのページへのリンク