日下遼一(くさか りょういち)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/30 04:48 UTC 版)
「なつきクライシス」の記事における「日下遼一(くさか りょういち)」の解説
八傑士の一人で、籠内(かごのうち)流柔術道場主。男性ながら肩に届く長い髪と「僕(ぼく)」を一人称とする丁寧な言葉遣いが特徴。最初は女子生徒の注目を浴びようと強さにこだわる剛柔高空手部員・長田(おさだ)の前に現れ、彼に(本来は坂田の技である)「トラッピング」を教え、ストリートファイトをけしかけた (Action62)。またある夜、長田の乱行を静止すべくなつきが彼を取り押さえたところへ再び現れ、彼女の攻撃を捌いた上で武道の本質は自己顕示欲を満たす暴力に過ぎないと説いた (Action64)。彼はこのとき柳澤校長からなつきの粛清を命じられていたが、他校の女子生徒に対し八傑士たる自分を差し向ける真意を計りかね、長田を通じて起こるトラブルに彼女がどう応じるかを観察した上で「なつきは、空手部という狭い領域の中で都合の良い理想論を盾に独占的に最強を守り続ける偽善者である」という理由を導き出し、妹・朱海(あけみ)を通じて彼女に果たし状を差し向けた (Action70)。決闘の日 (Action72)、約束の場へ向かうのを妨害した辰馬を巧みに挑発して逆上させ、彼の攻撃をことごとくかわして圧倒的な技術の差を見せつけ、辰馬が倒れたところでなつきとの決闘に向かおうとしたが、実は果たし状が彼によってなつきに渡らなくなっていたことを知り、辰馬を粛清しようとする。やはり辰馬を遙かに凌ぐ技で彼の攻撃を全く寄せ付けず、止めを刺そうとするが、そのとき口にした本音を聞いた朱海が攻撃を阻止、自分が籠内流の真意を誤っていたことを知る。籠内流はかつて御留流(おとめりゅう=藩外不出の秘密武術)でありながら神技とも言われる武術だったが、その本意は「まず争いを避け、相手をも傷つけぬよう生き延びる術を見出す」ことであり、彼らの父もそのため他人に技を見せなかった。それを弱さと見た遼一は、同流の伝統に目をつけた柳澤校長の教えにより、強さを誇示することこそが武術との認識を得ていた。妹にその誤りを指摘されると流派を捨て強さに生きることを宣言したが、リナの伝言を受けてちょうど駆けつけたなつきに襲い掛かろうとしたとき、立ちはだかった辰馬の無心の一撃を受けて倒れた。この後、流派の真意や自分の生き方を改めて問い直したようで、後 (Action83) に光瀬真弓と共に坂田らに暴行を受けかけたなつきを救出、さらに後 (Action90) には坂田の凶行をなつきに知らせるべく重傷の身で剛柔高校を訪れ、しのぶと共になつきの居るスポーツセンターへ向かう車中で「藤井となつきには大きな借りがある」と独白している (Action95)。また、Last Actionでも、気絶したなつきを夢の中で朱海や他の格闘者らと共に励ました。
※この「日下遼一(くさか りょういち)」の解説は、「なつきクライシス」の解説の一部です。
「日下遼一(くさか りょういち)」を含む「なつきクライシス」の記事については、「なつきクライシス」の概要を参照ください。
- 日下遼一のページへのリンク