新チーム参戦
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/14 03:50 UTC 版)
「2006年のF1世界選手権」の記事における「新チーム参戦」の解説
チームのオーナーシップ交代が相次ぎ、B・A・R、ザウバー、ミナルディ、ジョーダンという4チームの名称が変更された。そして、新たに日本からスーパーアグリが参戦を開始した。 ホンダはB・A・Rの全株式を取得して1968年以来38年ぶりにフルコンストラクターとして参戦。第13戦ハンガリーGPにて1967年イタリアGP以来の1勝を記録した。 BMWザウバーは「ザウバー」の名前を残したものの、チームはBMWによる完全な所有下におかれ、前オーナーのペーター・ザウバーは第一線を退いた。ドイツ国籍のF1チーム参戦は、1989年のザクスピード、リアル以来17年振り。 ミナルディはレッドブル傘下でスクーデリア・トロ・ロッソとして生まれ変わり、レッドブル・レーシングのセカンドチーム的な役割を担うことになった。 ミッドランド社により買収されたジョーダンはMF1となり、「F1史上初のロシア国籍チーム」が誕生した。イタリアGPの際にオランダの自動車メーカー、スパイカー・カーズによる買収が発表され、エントリー名も「スパイカーMF1レーシング」に変更された。 元F1ドライバーの鈴木亜久里がオーナーを務めるスーパーアグリは、エントリー承認まで紆余曲折があったものの、ホンダエンジン・ブリヂストンタイヤ・日本人ドライバーという「純日本チーム体制」で参戦することになった(活動拠点はイギリスに置かれる)。日本国籍のプライベーターチームは1977年日本GPにスポット参戦したコジマ以来29年振りである。 2002年から参戦しているトヨタ、チームとして復帰したホンダ、新規参戦のスーパーアグリがエントリーしたことで、日本国籍のチーム数が過去最多の3チームなった。日本国籍のチームが複数エントリーしたレースとしては、1976年F1世界選手権イン・ジャパン(マキとコジマ)という先例があるが、このレースではマキが予選不通過となり決勝に進めなかった。3チームが決勝に出走した開幕戦バーレーンGPは、史上初めてF1の決勝で日本国籍のチームが複数走ったレースとなった。
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