新ティフィナグ文字
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/07 05:50 UTC 版)
「ティフィナグ文字」の記事における「新ティフィナグ文字」の解説
新ティフィナグ文字とは、ティフィナグ文字の初期形態から派生した20世紀の文字である。これはアルファベットであり、左から右へと書く。フランス国立東洋言語文化研究所の教授Salem Chakerが新ティフィナグ文字の変更を提案した。 (Tafsut 1990 #14). 最近まで、重要で堅い用途には活動家がラテン文字(またはまれにアラビア文字)を好んだため、事実上このアルファベットで出版された本やウェブサイトはなかった。しかしながら象徴的な用途にはとても普及しており、異なる文字で書かれた多くの本やウェブサイトがロゴやタイトルに新ティフィナグ文字を使用している。 モロッコでは、2003年にラテン文字とアラビア文字の主張に対し、新ティフィナグ文字を導入することにより、国王が中立の立場を取った。結果として、本がこの文字で出版され始め、いくつかの学校で教えられた。しかし、多くの独立ベルベル語出版物は、ベルベル・ラテン文字を使用して出版されている。モロッコ国外では、公的な地位はない。皮肉なことに、1980年代や1990年代ではモロッコ国はこの文字を使用した人々を逮捕し投獄していた。 アルジェリアでは、ほとんど全てのベルベル語出版物は、ティフィナグ文字ではなく、ベルベル・ラテン・アルファベットを用いている。 リビアでは、カダフィー体制は、店のディスプレイや旗といったような公的な文脈でのベルベル・ティフィナグ文字の使用を一貫して禁止していた。 最近のリビアの体制転覆の後、国民評議会(反体制派)はベルベル語に対し開放性をみせた。カタールに本拠地を置く独立反体制派en:Libya TVは、ベルベル語やティフィナグ文字をいくつかの番組に導入している。
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