教育分野での再評価
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/16 04:03 UTC 版)
@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}教育においては、十進法の概念を理解させるための格好の教材とされることもある[要出典][誰によって?]。文部科学省(旧・文部省)が改定してきた小学校学習指導要領の算数の履修項目から、そろばんが外されたことはない。 ひとつの特長として、一定以上そろばん(珠算)の能力がある場合、特別な訓練を経なくてもその場にそろばんがなくても計算できるようになることが挙げられる。これを珠算式暗算という。一般にある程度習熟すれば、加減算においては電卓より早く計算ができる。なお、2019年現在「そろばんを習う」と言っても、「珠算、珠算式暗算、読み上げ算、読み上げ暗算、フラッシュ暗算」のすべてを習っていることがほとんどであり、珠算競技はこれらから出題される。 1955年より全国の高校生がそろばん技能を競う「全国高校珠算競技大会」(通称、そろばん甲子園)が、阪神大震災があった1995年を除いて毎年行われてきたが、競技人口の減少に伴い2009年8月19日の第55回大会で廃止となった。1980年代後半から1990年代前半のピーク時には約90校から600人前後が参加したが、2009年の参加は59校300人となっていた。 1960年から90年代半ばにかけて、NHKラジオ第2放送では「そろばん教室」という珠算教育の番組も放送された。 そろばんに対する再評価にもかかわらず、そろばんの市場は縮小している。しかし、2000年代半ばより再びそろばんが見直されてきており、そろばん塾の塾生は再び増加傾向にある。珠算検定と漢検、あるいは珠算検定と英検を同時に対策する、などといった複合型の学習塾が目立ってきたのも21世紀の特徴である。 2000年、eラーニングの「インターネットそろばん学校」が開発され、そろばん初のWEB学習が可能となった。 日本国外では、ハンガリーで1990年代に日系女性がそろばんを紹介してから、1割程の小学校で授業に採用されている。
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