接地抵抗の測定手順(3極法)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/01/05 14:07 UTC 版)
「接地抵抗計」の記事における「接地抵抗の測定手順(3極法)」の解説
通常の測定方法は「被測定接地極(E)、電圧補助接地棒(P)、電流補助接地棒(C)」の3極が用いられることから、3極法と呼ばれる。 下記に直読式接地抵抗計(ダイヤル式)の測定手順の一例を示す。 測定しようとする接地電極(E)から10m程度離して電圧補助棒(P)を打ち込む。 電圧補助棒(P)から10m程度離して電流補助棒(C)をほぼ一直線になるように打ち込む。 できれば、被測定接地極の接地線を接地機器の接地端子から外す。(地電圧対策) 接地抵抗計のE(接地)端子のリード線を被測定接地極(E)に接続する。 電圧補助棒(P)のリード線を接地抵抗計のP(電圧)端子に接続する。 電流補助棒(C)のリード線を接地抵抗計のC(電流)端子に接続する。 電池チェックのため、接地抵抗計の切り替えスイッチを電池チェック「B」にする。 接地抵抗計の測定ボタンを押す。 接地抵抗計の指針が目盛板の「CHECK(BATT)」枠内にあることを確認(電池正常)する。 接地抵抗計の切り替えスイッチを地電圧測定「V」にして地電圧の有無を確かめる。 地電圧が取扱説明書指定値以上の場合には、接地電極(E)を電気配線から切り離なすか、配線のスイッチを切るなどして地電圧を取扱説明書指定値以下に(なるべく低く)する。 接地抵抗計の切り替えスイッチを接地抵抗測定「Ω」にする。 接地抵抗計の測定ボタンを押す。 測定ボタンを押しながら、接地抵抗計のダイヤル D を回し、検流計 G の指針が 0 になるようにバランスをとる。 接地抵抗計のダイヤル D の指標 S の読みが接地抵抗値となる。 測定値を記録する。 2017年1月現在では、直読式接地抵抗計(ダイヤル式)の他に接地抵抗計(アナログ表示式)と接地抵抗計(デジタル表示式)も一般に普及している。 下記に接地抵抗計(アナログ表示式)と接地抵抗計(デジタル表示式)の測定手順の一例を示す。 測定しようとする接地電極(E)から10m程度離して電圧補助棒(P)を打ち込む。 電圧補助棒(P)から10m程度離して電流補助棒(C)をほぼ一直線になるように打ち込む。 できれば、被測定接地極の接地線を接地機器の接地端子から外す。(地電圧対策) 接地抵抗計のE(接地)端子のリード線を被測定接地極(E)に接続する。 電圧補助棒(P)のリード線を接地抵抗計のP(電圧)端子に接続する。 電流補助棒(C)のリード線を接地抵抗計のC(電流)端子に接続する。 電池チェックのため、接地抵抗計のレンジ切替スイッチを電池チェック「BATT CHECK」にする。(電池チェックレンジがあれば。) 接地抵抗計の測定ボタンを押す。 接地抵抗計の指針が目盛板の「CHECK(BATT)」枠内にあることを確認(電池正常)する。 接地抵抗計のレンジ切替スイッチを地電圧測定「EARTH VOLTAGE」にして地電圧の有無を確かめる。 地電圧が取扱説明書指定値以上の場合には、接地電極(E)を電気配線から切り離なすか、配線のスイッチを切るなどして地電圧を取扱説明書指定値以下に(なるべく低く)する。 接地抵抗計のレンジ切替スイッチで最適な測定レンジを選択する。 接地抵抗計の測定ボタン B を押す。 接地抵抗計の表示が接地抵抗値となる。 測定値を記録する。
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接地抵抗の測定手順(補助接地網による測定)
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「接地抵抗計」の記事における「接地抵抗の測定手順(補助接地網による測定)」の解説
接地抵抗の測定に際し、地表がコンクリート舗装、砂れき、岩盤などで補助接地棒が打ち込めない場合には、測定周波数の高い接地抵抗計を用いて、棒の代わりに補助接地網(補助裸銅網)(例:30cm四方の大きさで銅糸で編んだ網)を用いる方法がある。 一般に、この方法では、地表がコンクリートの場合は測定できることが多いが、アスファルトのようなときは困難といえる。 また、岩石粒や砂地(補助接地棒を金網を通して差し込む。)の所などでは、この方法を用いると良い。 下記に測定手順の一例を示す。 測定しようとする接地電極(E)から10m程度離して補助接地網(P)を地表に密着させて敷く。 補助接地網(P)から10m程度離して補助接地網(C)をほぼ一直線になるように地表に密着させて敷く。 地表に敷いた補助接地網(P)、補助接地網(C)の上に電圧補助棒(P)と電流補助棒(C)を、それぞれ横にして置く。(砂地のところでは、補助接地棒は補助接地網を通して、差し込む。) それぞれの補助接地網に水をかける。 できれば、被測定接地極の接地線を接地機器の接地端子から外す。(地電圧対策) 接地抵抗計のE(接地)端子のリード線を被測定接地極(E)に接続する。 電圧補助棒(P)のリード線を接地抵抗計のP(電圧)端子に接続する。 電流補助棒(C)のリード線を接地抵抗計のC(電流)端子に接続する。 電池チェックは3極法に同じである。 地電圧チェックも3極法に同じである。 接地抵抗測定操作も3極法に同じである。
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接地抵抗の測定手順(簡易測定法)
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「接地抵抗計」の記事における「接地抵抗の測定手順(簡易測定法)」の解説
簡易接地抵抗測定法とは、接地抵抗値が既にわかっている接地極を用いて、被測定接地極の接地抵抗値を測定する方法をいう。 この方法は、既設接地極と被測定接地極とにより、接地抵抗値を測定することから、2極法ともいい、D種接地工事の接地抵抗を測定する場合に用いられる。被測定接地極(D種接地工事の接地極)の周囲が舗装されているときなど、補助接地棒が打つことが困難で補助接地網が使用できない場合に、この方法を用いると良い。 下記に簡易測定法による測定手順の一例を示す。 接地抵抗計のP(電圧)端子とC(電流)端子を短絡する。 接地抵抗計のP端子とC端子を短絡したリード線を接地抵抗のわかっているB種接地工事の接地極(例:単相3線式の中性線N相、低圧側動力の配線用遮断器電源側S相)や避雷針の接地極(落雷に注意する。)に接続する。 接地抵抗計のE端子を被測定接地極(D種接地工事の接地極)に接続する。 電池チェックは3極法に同じである。 地電圧チェックも3極法に同じである。 接地抵抗計の切り替えスイッチを接地抵抗測定「Ω」にする。 接地抵抗計の測定ボタンを押す。 測定ボタンを押しながら、接地抵抗計のダイヤル D を回し、検流計 G の指針が 0 になるようにバランスをとる。 接地抵抗計のダイヤル D の指標 S の読みがB種接地抵抗値と被測定接地極(D種接地工事の接地極)の接地抵抗値の和となる。 被測定接地極(D種接地工事の接地極)の接地抵抗値は、接地抵抗計の指標 S の読みから、B種接地抵抗値を差し引いて求める。 被測定接地極(D種接地工事の接地極)の接地抵抗測定値を記録する。 下記に簡易測定法による接地抵抗計(アナログ表示式)と接地抵抗計(デジタル表示式)の測定手順の一例を示す。 接地抵抗計のP(電圧)端子とC(電流)端子を短絡する。 接地抵抗計のP端子とC端子を短絡したリード線を接地抵抗のわかっているB種接地工事の接地極(例:単相3線式の中性線N相、低圧側動力の配線用遮断器電源側S相)や避雷針の接地極(落雷に注意する。)に接続する。 接地抵抗計のE端子を被測定接地極(D種接地工事の接地極)に接続する。 電池チェックは3極法に同じである。 地電圧チェックも3極法に同じである。 接地抵抗計のレンジ切替スイッチで最適な測定レンジを選択する。 接地抵抗計の測定ボタン B を押す。 接地抵抗計の表示がB種接地抵抗値と被測定接地極(D種接地工事の接地極)の接地抵抗値の和となる。 被測定接地極(D種接地工事の接地極)の接地抵抗値は、接地抵抗計の表示から、B種接地抵抗値を差し引いて求める。 被測定接地極(D種接地工事の接地極)の接地抵抗測定値を記録する。
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