授与の過程
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/01 09:27 UTC 版)
「アーガー・ハーン建築賞」の記事における「授与の過程」の解説
アーガー・ハーン建築賞はムスリムが重要な位置を占める共同体を対象にしている。3年毎のサイクルで運営されており、アーガー・ハーン4世が委員長を務める運営委員会が置かれる。 1回ごとに運営委員会が新しく構成され、賞を受ける建築計画の基準作り、その時代の関心事に合わせたテーマ選定、賞の将来についての長期計画の策定などを行う。運営委員会は毎回の審査員長(Master Jury)選定に責任を負うほか、セミナー、現地調査、授賞式典、広報、展覧会なども運営する。 候補となった建築計画の中から、審査員長が優秀なものを10つ前後選び、式典でこれらを表彰する。一つの建築計画に贈られる賞金は最高50万ドルで、世界の建築賞の中でも最高額である。賞は1978年から1980年までの第一サイクルに始まり、2005年から2007年の第十サイクルまでが終わっており、2008年から2010年までの第十一サイクルが進行している。これまで全世界で7,500箇所以上の計画が調査され、その中から92の建築計画が表彰され賞金を受けた。授賞式典は毎回イスラム圏を中心に異なる国で行われ、その国を代表する歴史的建築や宮殿などで開催されている。 審査員長による選考の対象外となる業績に対して運営委員長から贈られる委員長賞(Chairman's Award)もあるが、これは優れた建築家の生涯の業績に対する功労賞とされており、これまでエジプトの建築家・都市計画家ハッサン・ファトヒー(1980年)、イラクの建築家・教育者 Rifat Chadirji(1986年)、スリランカの建築家 ジェフリー・バワ(2001年)、イスラム芸術と建築の専門家オレグ・グラバール(2010年)の4回しか贈られていない。
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