授与される学位
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/10 23:06 UTC 版)
日本の法科大学院課程を修了すると、「法務博士(専門職)」の学位が得られる。他の専門職学位は「○○修士(専門職)」だが、法科大学院で取得できる学位は、J.D.(en:Juris Doctor)の和訳がそのまま充てられて、「法務博士(専門職)」と表示され、「博士」の文字を含む。しかし、修士や博士の学位とは異なり、司法試験の受験資格を得られる(但し、法科大学院修了後又は予備試験合格後「5年間で5回」の制限がある)という点が最大の特徴であり存在意義である。「法務博士(専門職)」は、前述のように「博士」の文字を含むものの、通常の大学院の課程で研究業績に対して授与される「修士」(この場合は修士論文の執筆が要求される)相当の学位である。修士号を取得するために必要な修士論文の執筆をすることなく、所定の単位数を取得すれば、法務博士の学位を取得できる。アメリカのロー・スクールでも、優秀な学生の中には、Juris Doctorの学位を取得した後、さらに、アメリカのロースクールの学位のうち最も高い学位Doctor of Juridical Scienceの取得を目指す者も見受けられる。日本では、法務博士(専門職)は、法学研究大学院の博士課程後期課程の入学資格を認められるが、博士前期課程をへて修士論文を執筆していないため、入学審査において別途、リサーチペーパーなど何らかの学術的業績を要求されることがある(他の専門職学位と共通する特典については、「専門職学位#専門職学位の意義」を参照)。 「法務博士(専門職)#日本の学位」および「専門職学位」も参照
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