指紋がほぼ一致している日本人
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/09 15:13 UTC 版)
「八王子スーパー強盗殺人事件」の記事における「指紋がほぼ一致している日本人」の解説
2015年(平成27年)2月、「約10年前に死亡した日本人男性の指紋と、犯人のものと思われる指紋がほぼ一致していたことが判明」という記事をメディアが報じた。 捜査機関は特殊な薬品を使って、ガムテープの粘着面から犯人のものと思われる指紋の一部を採取することに成功した。警視庁が保管する1000万人以上の指紋データベースと照合したところ、8点の特徴点の一致を確認した。8点が一致する確率は「1億人に1人」と言われていて、一般的には同一人物だと考えて差し支えないという。しかしながら、警察や司法当局が同一人物と断定出来る基準として定めている「12点」には足らないため、完全に一致した証拠として採用することはできず、被疑者だと断定するには至らなかった。 この日本人男性は元運送業関係者で、指紋を照合した2015年時点から遡って約10年前に60代で病死していた。この男性については、事件が起こる1か月ほど前に男性の子息が交通事故を起こして被害者から多額の損害賠償金を請求されていて、その支払いに困っていたという情報があったことから既に捜査線上に浮上していた。またこの男性は、事件発生当時は多摩地域に住んでおり、現場で目撃された車種と同じ白いセダンタイプの車を所有していたため、参考人として事情聴取もされていた。 この男性の指紋の記録は、前歴者らの指紋を集めた警察庁のデータベースに残っていたものである。指紋は男性が死亡する12年前に盆栽の窃盗容疑で逮捕された際に採取されたという。 一方で、当時の勤務先に残っていたタイムカードの記録により、事件が起きた時間帯のアリバイが成立する可能性が高い点や、親族から採取したDNAの鑑定不一致などから実行犯ではないとの見方も強まっている。警視庁は男性が触れたガムテープを周辺の人物が使用した可能性などを視野に入れ、捜査を継続している。
※この「指紋がほぼ一致している日本人」の解説は、「八王子スーパー強盗殺人事件」の解説の一部です。
「指紋がほぼ一致している日本人」を含む「八王子スーパー強盗殺人事件」の記事については、「八王子スーパー強盗殺人事件」の概要を参照ください。
- 指紋がほぼ一致している日本人のページへのリンク