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成川尚義

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/15 01:22 UTC 版)

成川尚義

成川 尚義(なりかわ なおよし[1] / なるかわ ひさよし[2]1841年10月4日天保12年8月20日〉 - 1899年明治32年〉11月27日[2])は、日本内務大蔵官僚政治家三重県知事(官選第5代)、貴族院勅選議員。幼名:禎三郎[3]

経歴

上総国山辺郡白幡村(現千葉県山武市)に、伊志田治平(石田治平[2])の次男として生まれる[3]。同郡本須賀村・成川家の養子となり名を尚義と改める[3][4]

幕末の動乱期に勝海舟のもとで事態の収拾に奔走した。新政府軍の江戸城入城後、追及を受けて自首するが、沈着冷静な対応により釈放された。その際、刑法官判事中島錫胤からの熱心な勧めを受けて出仕することを決意した[2]

明治2年(1869年)、若森県大参事に就任。以後、新治県権参事、新川県権参事、宮城県大書記官、内務少書記官、大蔵権大書記官、同省庶務局長、同参事官などを歴任[1][2]

1889年12月、三重県知事に就任。風水害・濃尾地震の救済復旧に尽力[5]1896年8月、知事を辞し退官した。1897年12月23日、貴族院勅選議員に任じられ[6]、死去するまで在任した。

官歴等

栄典・授章・授賞

位階
勲章等

親族

  • 兄 伊志田友方 - 静岡県書記官[3]

脚注

  1. ^ a b 『議会制度百年史 - 貴族院・参議院議員名鑑』149頁。
  2. ^ a b c d e 『明治維新人名辞典』729頁。
  3. ^ a b c d 『房総名士叢伝 前編』35頁。
  4. ^ a b c d e f 『房総の偉人』141頁。
  5. ^ 『新編日本の歴代知事』606頁。
  6. ^ 『官報』第4346号、明治30年12月24日。
  7. ^ a b c d e f 『房総名士叢伝 前編』37頁。
  8. ^ a b c d e 『地方長官人物評』59頁。
  9. ^ a b c d e f g h 『地方長官人物評』60頁。
  10. ^ 『官報』第1308号「叙任及辞令」1887年11月7日。
  11. ^ 『官報』第1353号「叙任及辞令」1888年1月6日。
  12. ^ 『官報』第1964号「叙任及辞令」1890年1月18日。
  13. ^ 『官報』第3938号「叙任及辞令」1896年8月13日。
  14. ^ 『官報』第4350号、明治31年1月4日。
  15. ^ 『太政官日誌』明治6年、第155号
  16. ^ 『官報』第1995号「叙任及辞令」1890年2月26日。
  17. ^ 『官報』第2207号「叙任及辞令」1890年11月6日。
  18. ^ 『官報』第3737号「叙任及辞令」1895年12月11日。
  19. ^ 『官報』第3972号「叙任及辞令」1896年9月23日。
  20. ^ 『官報』第1473号「叙任及辞令」1888年5月30日。
  21. ^ 『房総名士叢伝 前編』38頁。
  22. ^ 『官報』第1932号「叙任及辞令」1889年12月5日。
  23. ^ 『官報』第2254号「叙任及辞令」1891年1月7日。
  24. ^ 『官報』第3451号「叙任及辞令」1894年12月27日。

参考文献

  • 中村尚武『房総名士叢伝 前編』中村尚武、1889年。
  • 大岡力『地方長官人物評』長島為一郎、1892年。
  • 林寿祐編『房総の偉人』多田屋支店、1925年。
  • 衆議院参議院編『議会制度百年史 - 貴族院・参議院議員名鑑』大蔵省印刷局、1990年。
  • 歴代知事編纂会編『新編日本の歴代知事』歴代知事編纂会、1991年。
  • 日本歴史学会編『明治維新人名辞典』吉川弘文館、1981年。





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