感染性・病原性・ビルレンスとは? わかりやすく解説

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感染性・病原性・ビルレンス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/14 18:16 UTC 版)

病原性」の記事における「感染性・病原性・ビルレンス」の解説

微生物宿主感染して病気起こすかどうかは、その微生物宿主組み合わせによって決まる。微生物側の力を決定する要素としては、感染した微生物の数という量的な因子加えて、その宿主対す感染性有無 病原性有無 ビルレンス強弱高低) という質的な因子挙げられる感染性かんせんせい)とはその微生物がその宿主体内安定して増殖できるかどうか意味する例えば、植物ウイルスバクテリオファージなど動物以外の宿主感染するウイルスは、動物細胞侵入し増殖することが出来ないこのため、これらは動物に対して非感染性である。非感染性微生物では、そもそも宿主病原体の関係が成立しないため、これらは同時に非病原性でもある。感染性の高い(強い)ことを高感染性、低い(弱い)ことを低感染性と呼ぶ。 「感染力」も参照 病原性とは、冒頭述べたように感染性のある微生物宿主感染したときに病気起こすかどうか意味する感染性分けるのは、感染しても「発症」しないことがあるため。病原性のある微生物は、その宿主にとって病原体となりうる。例えば、いわゆる乳酸菌ヒトの消化管に感染定着)するが、これによってヒト病気になることはな非病原性細菌である。これに対してサルモネラ多くヒト対す病原性があり消化管感染する食中毒などの感染症原因になる。また、ある微生物病原性であるかどうか感染する宿主によって変わり例示した食中毒原因となるサルモネラニワトリに対して非病原性であることが多く鶏卵鶏肉を介して消化管感染したヒトに対して病原性を示す。病原性の高い(強い)ことを高病原性、低い(弱い)ことを低病原性と呼ぶ。 ビルレンスvirulence、毒力(どくりょく)、毒性どくせい))は、その病原体感染したときどのくらい感染症起こしやすいか、また発病したときにどのくらい重症化しやすいか、という力の強さを示す連続的な概念である。例えば、食中毒原因であるサルモネラチフス菌は、どちらも生物学上は同じSalmonella entericaという種に分類されるが、ビルレンス違いによって後者腸チフスなどの極めて重篤疾患起こすビルレンス強弱、または高低表されビルレンスの高い(強い)病原体のことを強毒性、低い(弱い)病原体弱毒性と呼ぶ。 最終的に発病するかどうかは、これらの微生物側の質的量的な因子加え免疫などの宿主側の生体防御機構因子とのバランスよる。

※この「感染性・病原性・ビルレンス」の解説は、「病原性」の解説の一部です。
「感染性・病原性・ビルレンス」を含む「病原性」の記事については、「病原性」の概要を参照ください。

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