惣山遺跡とは? わかりやすく解説

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近江国府跡
国庁跡
惣山遺跡
青江遺跡
中路遺跡

名称: 近江国府跡
 国庁跡
 惣山遺跡
 青江遺跡
 中路遺跡
ふりがな おうみこくふあと こくちょうあとそうやまいせきあおえいせきちゅうろいせき
種別 史跡
種別2:
都道府県 滋賀県
市区町村 大津市大江三丁目六丁目三大寺神領二丁目四丁目
管理団体
指定年月日 1973.03.15(昭和48.03.15)
指定基準 史2
特別指定年月日
追加指定年月日 平成21.02.12
解説文: 昭和四十八年指定した範囲では、国庁西端十分に把握されなかったが、昭和五十五年度の発掘調査により、西端の溝が確認され、さらに五棟の掘立柱建物遺構検出された。
 当該部分の北と南は、切土により一段低くなっていて、遺構残存状況良くない推定されるので、わずかに残され当該部分追加指定し、名称を変更して保存を図るものである
 大津市瀬田地区所在する近江国庁跡外郭築地囲まれ内郭二重構造からなり内郭政庁区からは瓦積基壇正殿後殿脇殿検出され昭和48年史跡指定された。惣山遺跡は国庁跡南東500m位置する大型倉庫群で、国庁と一体となって機能した重要な施設であることから平成10年追加指定された。
青江遺跡は、国庁跡南門跡からは、真南へ約300m地点丘陵平坦部に立地する築地囲まれ中に掘立柱から礎石建物建替えられた3時期の建物跡検出したこのうち礎石建物南北2間、東西7間以上で北辺1間の廂が付く東西建物である。国庁の南正面位置し計画的な配置のもとに建てられたもので、国庁および惣山遺跡の建物と同じ飛雲文の瓦が使われていることから、国庁との深い関わり考えられる国司館可能性考えられ平成12年追加指定されている。またその後確認調査で、史跡指定地の西側先に検出した建物延長部分を、指定地北東側からは新たに築地跡を検出し平成17年追加指定している。
その後確認調査において、指定地南西200m位置で、南北9間×東西2間の掘立柱建物検出し国庁と同じ飛雲軒丸瓦、「天平勝宝」とヘラ書きした土器、そして文書行政必要な硯などを出土した建物桁行規模国庁関係で検出され建物の中では、政庁脇殿につぐものである建物規模出土遺物種類から、今回検出した遺構近江国庁を構成した官衙群の一つであり、重要な位置占めていたもの考えられる。このことから青江遺跡には「国司館」的な施設ばかりではなく官衙多数存在していたと考えられ国庁成立変遷考える上において重要である。よって、今回発掘調査確認され建物跡など追加指定し保護万全図ろうとするものである
史跡名勝記念物のほかの用語一覧
史跡:  足尾銅山跡  車塚古墳  近松門左衛門墓  近江国府跡  近江大津宮錦織遺跡  退蔵院庭園  通法寺跡

惣山遺跡

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/23 00:10 UTC 版)

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惣山遺跡(そうやまいせき)は、滋賀県大津市三大寺にある、瀬田川の右岸に位置する近江国庁跡に隣接する大型倉庫群である[1]。国の史跡に指定されている。

発掘調査の経緯

1996年に、桁行7間、梁行4間の瓦葺の南北棟の建造物の礎石が発見され、その北側にも同規模の礎石も発見された。南北が3メートル、東西が1.5メートルの総柱の建物である。その後の調査により、近江国庁の東に隣接して、南北に12棟の建造物が300メートルにわたって直列に並んで配置されていたことが判明した[1]。周囲から大量の瓦が出土しており、総柱の頑丈な瓦葺の倉庫であるとみられ、国庁と一体となって機能した重要な施設であることから、平成10年に国の史跡「近江国府跡」に追加指定の形で指定された[2]

脚注

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参考文献

  • 文化財保護全国協議会「新版遺跡保存の辞典」、平凡社、2006年5月。
  • 滋賀県文化財保護協会『紀要第13号』(レポート)、、2000年3月。

関連項目

外部リンク



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