怪物イーマ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/25 07:04 UTC 版)
本作の怪物「イーマ」の名は「Ymir」と表記し、北欧神話のユミルに由来する。日本では「イーミア」「イミーア」「イーミル」など様々に表記されるほか、「イーマ竜」「金星竜」など独特な呼称も存在するが、アラビアの「アミール(Emir)」と混同されることを懸念したため、劇中では名前は呼ばれていない。「生きる場所(時代)を間違った生命の悲劇」という劇中での役割においては、キングコングのオマージュとなっている。 イーマはゴリラとワニを掛け合わせたような2足歩行生物で、全身にウロコが生えており、手足にそれぞれ3本の指を備え、長い尾を持つ。卵から孵った当初はネコほどの大きさだったが、目に見えるほどの急成長を遂げ、映画の終盤では身長4メートル程に達する。イーマのデザインは「全体的な体型と姿勢」「ブルドッグのような頬」「趾行性の脚部」など、翌年公開の『シンバッド七回目の航海』に登場するサイクロプスと通ずる特徴を持っている(サイクロプスの脚部は、正確には蹄行性)。「体型と姿勢」については、ハリーハウゼンの師匠とも言えるウィリス・オブライエンの代表作である『キングコング』のそれを強く意識したものである。また、脚部の形状については、着ぐるみのように人間が演じているものではないことを、視覚的にアピールするためのものである。 イーマと戦う象は実際のものより大きく見せるため、本物の象と絡む役者は身長138センチメートルの小柄な役者を起用している。
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