志賀赤痢菌[Shigella dysenteriae]
赤痢という病気を起こす細菌は、S. dysenteriaeの他にS. flexneri、S. boydii、S. sonneiとある。 志賀潔が研究していた当時は志賀赤痢菌と呼ばれるShigella dysenteriaeが流行の中心であったが、日本で現在流行しているのは主にS. flexneriとS. sonneiであり、しかもその半数は輸入伝染病として海外旅行者が国内で発症する例である。
発症する場合、腸管の粘膜に潰瘍や膿瘍ができ、それが破れて血液や膿が出て下痢の中に混ざる。 この潰瘍や膿瘍の形成には本菌による外毒素である志賀毒素の産生が重要な役割を担っている。 志賀毒素は、腸管出血性大腸菌(O157:H7)でも、発症に重要な役割を担っている毒素で、同じ毒素を赤痢菌と腸管出血性大腸菌が作る。
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