志賀赤痢菌とは? わかりやすく解説

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志賀赤痢菌[Shigella dysenteriae]

 1898年北里柴三郎の下で研究していた志賀潔細菌性赤痢患者から純培養成功した細菌である。名(シゲラ)は分離者の志賀Shiga)に由来する赤痢菌は、腸内細菌科属し通性嫌気性グラム陰性桿菌で、遺伝子レベルでは大腸菌Escherichia coli)と非常に近い関係にあるが、性状に関して鞭毛持たず運動性が無いなどの特徴がある。
 赤痢という病気起こす細菌は、S. dysenteriaeの他にS. flexneri、S. boydii、S. sonneiとある。 志賀潔研究していた当時は志賀赤痢菌と呼ばれるShigella dysenteriae流行中心であったが、日本で現在流行しているのは主にS. flexneriとS. sonneiであり、しかもその半数輸入伝染病として海外旅行者が国内発症する例である。
 発症する場合腸管粘膜潰瘍膿瘍ができ、それが破れて血液や膿が出て下痢中に混ざる。 この潰瘍膿瘍形成には本による外毒素である志賀毒素産生重要な役割担っている志賀毒素は、腸管出血性大腸菌O157:H7でも、発症重要な役割担っている毒素で、同じ毒素赤痢菌腸管出血性大腸菌作る




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