影の民(エレメンタル)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/25 01:23 UTC 版)
聖地より海を渡って襲来した異形の化け物。狙いをつけた人々にまとわりついて自殺、狂気、破滅に追い込もうとする。だがその正体は襲われた本人自身の心の内に抑圧された「闇」が自罰の為に実体化したもの。そのため、アジンやフィニのような、良くも悪くも自分の本心に忠実に生きている人間のもとには現れない。 セレスの影の民 セレス本人とその愛馬アルバが合体したかのような、半人半馬のカイロン(ケンタウロス)の姿をした「影の民」。冷徹な表情をしており、その手には弓を持ち、セレスに刻まれた古傷を二度にわたって射貫いて昏倒させる。カイロンはアビゴールの伝説で「良心」を意味するとフィニが忠告したことから、三度目の襲撃に際し、セレス自身が戦士としての己を捨ててもフィニを殺めることはできないと告白したことにより、小さな翼を持つ天使のごとき姿となって彼の中に消えた。「影の民」の本質にユーリグたちが気付くきっかけとなる。 クレアの影の民 人魚の姿をした「影の民」。クレア本人と瓜二つの顔をしているが表情は妖艶。クレアの寝込みを襲って「声」を奪う。クレアが本音を語ることは無用の混乱と争い事を招くとして「沈黙」を強要する。フィニがセレスへの本心を告白したことで呪縛を解き、グレンとの対話で思いの丈を語ったことで消失する。 グレンの影の民 ワニのように大きく裂けた口を持ち、まだら模様の醜い姿をした「影の民」。カタコトでグレンに語りかけ悪意を呼び覚まそうとし、グレンに取り憑いてクレアを傷つける。その正体は泣きべそをかく幼き日のグレン自身。父親の愛情を受けなかったことへの不満が生み出した影で、最後は真紅の百合となって姿を消す。 オルフェの影の民 今は亡きドミナトール王妃の姿をした「影の民」。ユーリグの名を呼びつつ、ドミナトールの国境付近で目撃され人々を混乱に陥れ、アビゴールとの開戦のきっかけとなる。やがて昼でも目撃されるようになり巨大化してオルフェの籠もる砦に絡みつく。ガイの忠告を無視して、冥界の淵に飛び込んだユーリグが幼い兄の姿を見つけ、その不満を聞き届けた後に、国王がオルフェに示した愛情を証明したことで消失した。
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