影の権力者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/01 03:03 UTC 版)
「プルタルコ・エリアス・カリェス」の記事における「影の権力者」の解説
1929年から1935年までの間、エリアス・カリェスは後継の傀儡大統領を次々と挿げ替え、政界の黒幕としてメキシコを支配し続けた。エリアス・カリェスは革命の「ヘフェ・マクシモ」(Jefe Máximo, 最高司令官)と呼ばれるようになり、この時代はマクシマート (Maximato) と呼ばれる。 1928年7月にオブレゴンが殺された後、エミリオ・ポルテス・ヒル(英語版)が臨時大統領に就任した。1929年の大統領選挙で国民革命党のパスクアル・オルティス・ルビオ(英語版)が選出されて1930年に大統領に就任したが、エリアス・カリェスが実権を持ち続けることにに彼が批判的になると辞任されられて1932年にアベラルド・ロドリゲス(英語版)が大統領につけられた。1934年の選挙 (1934 Mexican general election) でふたたびエリアス・カリェスの支持する国民革命党のラサロ・カルデナスが当選した。 カルデナスはエリアス・カリェスがソノラ州でパンチョ・ビリャ派と戦っていたころからの配下だったが、翌1935年6月にエリアス・カリェスがカルデナスの左派的な政治を批判すると、カルデナスを擁護する労働団体などの大規模な運動が起きた。エリアス・カリェスは1936年4月にアメリカ合衆国に亡命し、サンディエゴに住んでカルデナス政権に敵対した。 1944年、マヌエル・アビラ・カマチョの招きに応じてメキシコに帰国した。1945年にメキシコシティで死去し、ドロレスのパンテオン (Panteón de Dolores) に埋葬された。1969年11月に革命記念塔に遺体が移された。
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