当初の対応
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/16 00:48 UTC 版)
「Pentium FDIV バグ」の記事における「当初の対応」の解説
この報告によって大論争が巻き起こった。インテルは最初この問題の存在を否定していた。やがて、インテルは問題を認めたが、誤りは重大ではなく、たいていのユーザーには影響がないと主張する一方で、影響があると確認できたユーザーにはプロセッサの交換を行うと表明した。平行して、FDIVと同等の除算を行うルーチンを公開し、エラッタ回避の為にこのルーチンを用いるように求めたが、これはFDIV命令より実行に時間がかかりパフォーマンスに悪影響を及ぼした。 多くの独自の検証によって、このバグはほとんど重要ではなく、たいていのユーザーに対する影響は無視してもよいと分かったが、このインテルの対応は非常に大きな抗議を引き起こした。当時インテルのPentiumに競合する「586」クラスの互換プロセッサやPowerPCの売り込みを図ったIBMのような企業は、一緒になって非難した。例えばインテルが計算を誤る確率はとても小さく隕石に当たるリスクが実質的に無視出来るのと同様であると表現したのに対して、競合他社は隕石の軌道を計算して落ちてくる所に立てば必ず当たると皮肉を込めて非難した。
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