建築テーマとは? わかりやすく解説

建築テーマ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/17 09:55 UTC 版)

中正紀念堂」の記事における「建築テーマ」の解説

蔣介石追悼する場であると同時に中国文化精神中華民国思想イデオロギー)を示す場でもあるため、建物各部分が様々なテーマ基づいて設計されている。 屋根 - 北京天壇模して造られ本堂屋根八角形で、「忠、孝、仁、愛、信、義、和、平」の八徳象徴している。また、「人」の字が重なって天に達するように見え設計もされており、これによって「天人合一」(天と人が一つになる)という中国思想反映している。その他にも、頂の黄金色栄光ある昇華象徴している。 ひさし - 二重のひさし(簷)のことを中国語では「複簷」と言うが、この「複」は「復」と発音が同じであることから、中華民国復興大陸回復国共内戦中華民国政府失った中国大陸領土奪還)という目標表している。 階段 - 本堂三方には花崗岩階段84段あるが、正面階段にある5段を加えると89段になるので、これによって蔣介石享年である89表している。また、正面階段中央には国徽(国の象徴)であることを示す「御路」(中国伝統建築において、宮殿廟堂にのみ用いられる参拝路)がある他、3層ある階段によって蔣介石中華民国奉ずる三民主義の「民権民族民生」を表している。 基礎 - 3層からなる本堂の広い基礎部分全て正方形であり、これによって蔣介石本名である「中正」を象徴している。 外装 - 本堂外装屋根瓦として用いられている青色瑠璃瓦、壁に用いられている白色大理石によって中華民国の国章である「青天白日」を表している。更には、紀念館前の伝統図案による花壇含めることによって、「自由、平等、博愛」を象徴する青天白日満地紅」(中華民国の国旗図柄)を表すような配慮もされている。ちなみに、「青天白日」は蔣介石所属していた中国国民党党章でもある。 山並み - 敷地内にある国家戯劇院屋根は「廡殿」、国家音楽庁屋根は「歇山」と呼ばれる中国伝統的な設計それぞれなっており、紀念館の八角形屋根を「主峰」として3つの山が立ち並ぶように配置されている。

※この「建築テーマ」の解説は、「中正紀念堂」の解説の一部です。
「建築テーマ」を含む「中正紀念堂」の記事については、「中正紀念堂」の概要を参照ください。

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Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの中正紀念堂 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

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