序盤の低迷
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/08 06:46 UTC 版)
巨人は、球団ワースト記録となる開幕5連敗を喫するなど開幕直後の10試合で2勝7敗1分とスタートダッシュに失敗、4月4日には単独最下位となるなど遅れを取り、シーズン序盤はBクラスと低迷した。 チームの低迷を重く見た監督の原辰徳は、4月半ばから、一軍の一部基幹メンバーを除いて、一二軍問わず調子が良好な選手を積極的に使う戦略への転換を試みた。不調の主力選手を降格させる代わりに二軍の若手・中堅選手を次々に昇格させ、一軍と二軍の間で調子の良い選手と悪い選手の入れ替えを活発化させ始めた。5月から7月までの3ヶ月間で一軍に上げた選手は延べ34人に上る。 さらに、松井以来の10代での開幕スタメンを射止めた高卒2年目の坂本勇人が二岡智宏に代わる遊撃手のレギュラーとして定着し、亀井義行、脇谷亮太、隠善智也、加治前竜一などを積極的に日替わりで積極的にスターティングメンバーに起用した。代走・守備固め要員では鈴木尚広、古城茂幸などを試合終盤に多く起用。谷佳知、木村拓也、大道典嘉といった代打要員の中堅・ベテラン選手も日替わりで活躍した。投手でも中継ぎでこの年の新人王を受賞することとなる山口鉄也や越智大祐が最終的に70試合近い登板を記録。これに加えて西村健太朗が5月末までに両リーグトップとなる29試合に登板してリリーフ陣を支えた。 巨人は5月半ば過ぎから勝率5割よりやや下を推移し続けたが、セ・パ交流戦の頃から徐々に調子を上げ始め、5月28日の対楽天戦ではシーズン6度目の挑戦で勝率5割とし、6月18日の対オリックス戦で初めて勝利数が先行、下位争いから抜け出し徐々に上位2チームへの追撃体制を整えていく。
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