平成22年(2010年)改正に関する影響
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 07:38 UTC 版)
「東京都青少年の健全な育成に関する条例」の記事における「平成22年(2010年)改正に関する影響」の解説
週刊現代は2011年2月12日号の「『青少年健全育成条例』に困惑する東京MXテレビ」という記事の中で、MXの幹部のコメントとして、「条例改正により過激なアニメは放送を自粛する可能性がある」「アニメ好きをアピールする学生は採用しない方がいいのではと考えています」「エントリーシートに『外国人の友人を日本の観光地に連れて行くなら、どこに連れてくか』という質問を設け、そこに『秋葉原』と書くような学生はお引取り願おうかといった議論がされた」と報じた。この報道に対してMXは同社のTwitterと新卒採用ブログで週刊現代の記事の内容を全面否定した。 2011年4月14日に出版倫理協議会・出版倫理懇話会の会合で都は、規制の対象候補として以下の作品を挙げた。 松山せいじ 『奥サマは小学生』秋田書店〈チャンピオンREDコミックス〉、2008年。ISBN 978-4-253-23013-1。 糸杉柾宏『あきそら』秋田書店、2008年~。 - 条例施行前に重版しないことが決定されている。 夏葉ヤシ 『彼氏シェアリング』松文館〈ガールズポップコレクション〉、2009年。ISBN 978-4790122265。 オジロマコト 『恋人8号』少年画報社〈ヤングコミックコミックス〉、2010年。ISBN 978-4-7859-3404-0。 花見沢Q太郎 『花日和~花見沢Q太郎自撰集~』メディアックス〈MDコミックス〉、2009年。ISBN 978-4-86201-151-0。 雅亜公 『碧の季節』モエールパブリッシング〈MMコミックス〉、2008年。ISBN 978-4-903705-31-6。 青少年治安対策本部青少年課の櫻井美香課長は、「(作品が指定基準に該当するかどうか)前もって聞いて頂いても構わないが、答えられる物とそうでない物がある。こんな体位やカットは大丈夫かと聞かれても回答できない」とした上で、「たとえ、1ページでも青少年に(強姦や近親相姦を)やってみたいと思わせる効果があるなら(規制することを)考える必要がある」と述べている。 2014年5月16日には、KADOKAWAから発売された妹ぱらだいす!2(漫画版)に対し、2010年の条例改正で定められた不健全図書の新基準が初めて適用された。これを受けて、KADOKAWAは書籍を自主回収した。 2017年3月17日には、一迅社から発売された『キミに眠る俺の罪』に対しても不健全図書の新基準が適用された。これは新基準が適用される二番目の事例となるとともに、旧基準と新基準が同時に適用される初めての事例となった。同年10月にも、有限会社トライアングル・フォースから発売された『監禁された優等生姉妹』が、旧基準・新基準の同時適用により不健全指定されている。
※この「平成22年(2010年)改正に関する影響」の解説は、「東京都青少年の健全な育成に関する条例」の解説の一部です。
「平成22年(2010年)改正に関する影響」を含む「東京都青少年の健全な育成に関する条例」の記事については、「東京都青少年の健全な育成に関する条例」の概要を参照ください。
- 平成22年改正に関する影響のページへのリンク