帰納の限界とは? わかりやすく解説

帰納の限界

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/12/03 01:24 UTC 版)

帰納」の記事における「帰納の限界」の解説

一般的にいって帰納は、あくまでも確率確度といった蓋然性導出留まる例えば、「ネコaはネズミ追いかける」「ネコbはネズミ追いかける」「ネコcはネズミ追いかけるという事例が幾つかあるので、「全てのネコネズミ追いかける」と結論下すとしよう。ここでは、自分見たネコだけから「全てのネコ」という全称命題範囲飛躍させている。しかし、この先新たにネズミ追いかけない発見される可能性は常にある。したがって、「全てのネコネズミ追いかける」と定式化することには疑問が残るまた、次のような例でも同様のことが言える地上太陽観測し三日かけて次の観測事実得たとする。「一昨日も、昨日も、今日も、太陽は東の高い山の脇から上ってきた」。ここから次のように結論するのが枚挙帰納法である。「太陽はいつも、東の高い山の脇から上る」。 演繹用いられている例と帰納対比させるとこうなる。「人であるソクラテス死んだ。人であるプラトン死んだ。人であるアリストテレス死んだ。したがって人は全て死ぬ」。つまり、帰納一般化に基づく。 一般的にいえば、帰納とは何かしら知的判断能力有する生物が行動学習をする際の根本的な原理定式化したものである。フランシス・ベーコン提出したこの帰納という概念をより人間学的に咀嚼したものが、ジョン・ロック経験論である。 データから理論導き出す試み、すなわち帰納的推理ベーコンらによって始められジョン・スチュアート・ミルの『論理学体系』においてある程度体系化され、その後近代論理学統計学と結びついて研究されている。

※この「帰納の限界」の解説は、「帰納」の解説の一部です。
「帰納の限界」を含む「帰納」の記事については、「帰納」の概要を参照ください。

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