帝国のモデル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/22 07:58 UTC 版)
「銀河帝国 (スター・ウォーズ)」の記事における「帝国のモデル」の解説
ジョージ・ルーカスは、銀河帝国をナチス・ドイツに模して作り上げている。ナチス・ドイツと同様に、帝国は前身となる民主政体を解体して絶対的な権力者個人により統治される独裁国家として描かれている。帝国は全体主義体制を敷き、国家を強大な軍事力と暴力によって支配している。機動歩兵ストームトルーパーの名称はナチスの突撃隊に類似しているという指摘もあり、ダース・ベイダーの黒衣は親衛隊を彷彿とさせるという指摘もある。また、帝国軍将校の制服はナチスや19世紀のドイツ・ウーラン、軍帽はドイツやオーストリアのものと類似している。 ナチス・ドイツの他にソビエト連邦の要素も含まれている。ルーカスは『ジェダイの帰還』で、第二デス・スターにパルパティーンが到着したシーンの帝国軍の整列はメーデーにおけるソ連軍のパレードを意識していると述べている。また、ルーカスはウォルター・マーチとの会話の中で、ベトナム戦争におけるアメリカや、映画製作に取り掛かった当時のニクソン政権の要素も含まれていることを認めている。 パルパティーンの権力掌握の過程はガイウス・ユリウス・カエサル、アウグストゥス、ナポレオン・ボナパルト、アドルフ・ヒトラーと関連付けられている。彼が元老院を掌握して皇帝を名乗る姿は、アウグストゥスと重ねられている。アウグストゥスもローマ軍の全権を掌握し、元老院から支持されて皇帝の権威を合法化している。また、パルパティーンとベイダーの関係はヒトラーとハインリヒ・ヒムラー、またはヨシフ・スターリンとラヴレンチー・ベリヤの関係を模しているとされる。
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