帝国とトランターの衰退
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/03/28 06:02 UTC 版)
「トランター」の記事における「帝国とトランターの衰退」の解説
トランターの物理的繁栄と権力のピークは、帝国の弱体化がかなり進行した時期に訪れたために(むしろ、銀河系辺境の弱体化が相対的にトランターに見かけだけの強大さを与えていた面もある)、ハリ・セルダンら少数の人間を除いて、誰も帝国の衰退を認めようとはしなかった。ファウンデーション設立から2世紀後、トランター自体が内乱と略奪と破壊の対象となって初めてその事実が白日の下となった。この際に甚大な量の設備と人命とが失われたが、銀河帝国図書館のみは何故か略奪を免れ、その後も銀河系一の知識の集積所としての地位を保ち続けている。また一部の皇族が2パーセク離れた惑星デリカッスに逃れ「ネオトランター」と称して亡命政権を打ち立てたが、半世紀後のミュールの銀河系侵攻の際に掃討された。その後トランターの人々は、地表全土を覆っていた金属を切り売りする他の世界との交換貿易と、金属を撤去した大地を耕す昔ながらの土壌栽培による農業に依ってかつての帝国首都とは思えぬほど原始的な生活をしており、またトランターの名を嫌って自分達の世界を「ヘイム」(「ホーム」の訛り)と呼んでいる。
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