差し替え時のリスク
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 07:27 UTC 版)
実施にあたっては放送中の番組を中断したり、予定していた番組の放送全てを中止、もしくは延期という措置をとることになるため放送局には視聴者からの苦情や放送時間についての問い合わせが数多く寄せられることになる。 また放送予定だった番組を後日改めて放送するためには、別途、放送枠を編成する必要がある。バラエティ番組では1週分の収録を休止し、収録ペースを元に戻すことがある。 収録もので帯番組となっている昼ドラマや一部バラエティ番組は土・日曜日を除く5日間放送するため後日改めての放送は困難であり、録画番組は翌日未明帯(0時台以降)に放送する場合が多かったが(2016年3月までフジテレビ系列にて放送された、『ライオンのごきげんよう』や『THKドラマ』〈昼ドラマ、東海テレビ制作〉などが該当)、2009年3月までTBS系列で平日13時台に放送されていたもの(ひるドラなど)については、翌日(金曜日放送分の休止時は翌週月曜日)10時台を代替放送枠に設定していることが多く、過去に放送が中断や休止されたものはその全てを10時台に代替放送することで調整していた。一方、テレビ朝日で1981年から1993年まで放送されていた『100万円クイズハンター』は、放送が中断・休止された日の分は次の日曜日の6時から、臨時枠移動して放送された。 生放送番組は企画流れとなってしまうが、時事を取り扱う情報番組・ワイドショー番組等については、報道特別番組に準ずる内容にして放送を維持することも多い。この場合、予定内容を一部変更して放送する旨がテロップもしくはキャスターコメントで伝えられる。さらに、(その情報番組・ワイドショー番組に)定期出演しているタレントはこの回に限り不出演とし、アナウンサー・フリーアナウンサー等のみで進行する場合もある。また、正式な報道特別番組に変更するためにその番組としては休止になるも、その番組の出演者がそのまま報道特別番組のキャスターとなるケースもある。 この他にも、大地震の際には被災地の系列局ではキー局におけるレギュラー編成復帰後の全国ネットの通常番組を独自の報道特番に差し替えるケースがあり、その場合連続ドラマの振替放送枠の調整が必要となる他、バラエティー番組についてはその地域では放送が返上されるケースすらある。 在京4系列でも、深夜アニメの放送がさかんとなっている2010年代以降、深夜アニメの放送枠が報道特別番組に差し替えられ順延が発生した場合、調整次第では最終話まで放送されず打ち切りとなるケースが起こり得る他、大災害の場合には被災者への配慮などから製作委員会側の判断により休止か最悪前週分を以って打ち切られる場合もある。 詳細は「打ち切り#マスメディアにおける打ち切り」および「深夜アニメ#表現規制」を参照
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