巨人のドシン解放戦線 チビッコチッコ大集合
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/30 05:52 UTC 版)
「巨人のドシン」の記事における「巨人のドシン解放戦線 チビッコチッコ大集合」の解説
このソフトは『巨人のドシン1』の補助ディスク(製作者は「1/2ディスク」という呼称を提案していた)として販売されたもので、ゲームキューブ版にはこれに相当するものが存在しない。 『巨人のドシン1』で建ったモニュメントの種類に対応してドシン博会場にはパビリオンが建設されている。そこに一人ずつ居るクイーンコンパニオンの命令通りのプレイを『巨人のドシン1』で行いムービーを鑑賞する許可を得ることと、中央に囚われている巨人にチッコをかけて大きくすることがこのソフトの目的である。この際に『巨人のドシン1』のディスクと本作を交互に出し入れする作業がプレイの一環に組み込まれることから、『巨人のドシン1』のテーマである「アゲ・サゲ」に対比して「ダシ・イレ」をテーマに謳っている。 本作の世界観はとあるチビッコの「夢の中」という設定になっているようで、ゲームはチビッコがベッドに入るところから始まる。画面に表示された大きなハートマークには時間の経過とともにチッコが溜まってゆき、これを博覧会場中央の檻に囲われた巨人めがけてかけてやることで何故か巨人が大きくなるため、これを利用して脱出に導くのだが、ハートマークのゲージからチッコが溢れるとチビッコがおねしょをして夢から覚めてしまいゲームオーバーとなる。 このソフトは「目的が無い」とか「自由度がある」と評された『巨人のドシン1』に目的や不自由を与えるものであるため、その点においてユーザーから面白くないという批判も受けた。しかし説明書(全編にわたって命令形で書かれてある)には、このソフトにより『巨人のドシン1』で遊ぶことが苦しみになるとも書いてあり、このソフトは意図的に「巨人のドシン1」を面白くなくすために作られているものであると推測される。巨人を大きくするために必要なチッコの量が相当なもので、実際に巨人を解放するのには相当な労力を要する点、クイーンコンパニオンから与えられる指令も抽象的かつ非生産的なものが大半である点などからもこうした意図が垣間見られる。しかし、そのことの意味について製作者やプレイヤーによって語られたことは無いようであり、「面白いか面白くないか」ではなく「何故面白くなくしたのか」という視点による評価は未だ存在していないようである。また、実際に購入しプレイしたユーザーが極めて少ないことから、今後もそのような評価が行われる可能性は低い。 ムービーの内容は、巨人とソドルの出会いを描いたアニメーション映画『巨人以上(監督・シナリオ・絵コンテ・キャラクターデザイン:西島大介)』全17話である。観賞する権利を得た直後のほか、64DDの時計機能により30分おきに会場で上映されているのを観ることもできる。 製作された本数が非常に少なく(数百本程度ではないかともいわれている)、入手経路も64DDユーザー(ランドネット会員)が64DDからのみ接続可能なランドネットのホームページから購入する (販売価格3,333円) のみに限られていたため、後にプレミアのついたソフトとしても知られる。 また、特典として同ソフトのタイトルロゴを黒文字で小さくあしらった赤いバンダナ (本編中の「チビッコ」が「ド解線」の文字の入った革マル風赤ヘル・バンダナといういでたちであるところから) とドシン博の前売り入場券が付属していた。特に入場券にはミシン目が入れられ、そこにまたがるように「中止」の判が押されるなど細かい演出が施されていた。もちろん実際にドシン博の開催が企画・中止となったわけではなく、ゲーム内の雰囲気を楽しむための一種のジョークグッズ的な位置づけと言えよう。 ちなみに、GameWave番組内において、「このゲームの目的はチッコを集め、ドシンを解放すること、ではない。映画を見ることである」と発表された。
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