山形国際ムービーフェスティバル
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山形国際ムービーフェスティバル | |
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イベントの種類 | 映画祭 |
通称・略称 | YMF |
開催時期 | 毎年11月上旬 |
初回開催 | 2005年 |
会場 | ムービーオンやまがた(山形市嶋北) |
主催 | 株式会社東北ケーブルテレビネットワーク[1] |
運営 | 代表者:吉村和文(山形国際ムービーフェスティバル運営委員長・株式会社東北ケーブルテレビネットワーク代表取締役社長・株式会社MOVIE ON代表取締役社長) |
公式サイト |
山形国際ムービーフェスティバル(やまがたこくさいムービーフェスティバル、英: Yamagata International Movie Festival)は、日本の映画祭。2005年より毎年11月に山形市で開催。国内最大級のスカラシップ制度(最大1億円)を導入している。通称、YMF[2]。
概要
東北各地のケーブルテレビ局が加盟する株式会社東北ケーブルテレビネットワークなどが運営委員会を組織している。
スローガンは「才能よ、雪に埋もれるな。」であり[2]、毎年全国・世界からオリジナルの映像作品を募集し、グランプリなどを決定するコンペティションを行っている。優秀作品に選ばれた製作者には、新たな映画製作を資金面やプロデュース面でバックアップする「スカラシップ制度」を設けており、スカラシップは国内最大級の上限1億円(製作費+P&A費)。製作、配給などのバックアップ体制のもと、劇場公開の商業映画として、映画界に新たな風を起こす新人監督のデビューを目指している。[3]
開催地である山形市は、2017年にユネスコ創造都市ネットワークの「映画」分野で、国内で唯一加盟認定を受けた。[4]山形市は山形国際ドキュメンタリー映画祭の開催地でもあり、その他にも数多くの映画のロケ地であることや映画文化振興の様々な活動が評価された。[5]
山形の地から、「次世代を担う才能を発掘・育成すること」、「東京からではなく東北・山形から新たな映画文化の発信」、「将来的に映画祭を通して様々な連携や取り組みを生み出していくこと」を目指している。
毎年11月にフェスティバルを開催し、コンペティションの応募作品の中から選ばれたノミネート作品の上映、受賞作品の発表・表彰式、レセプションパーティー、プロの監督製作の招待作品の上映・舞台挨拶、トークショーやライブなどを行っている。
コンペティション
応募作品の中から事前審査を通過した最終ノミネート作品が発表され、最終審査は映画祭開催日にムービーオンやまがたで行われる。審査委員には映画監督や役者、プロデューサー、脚本家などの映画関係者からIT企業やテレビ業界、配信業界など様々な分野の専門家が名を連ね、山形県村山市出身の映画監督 村川透は第1回目のYMF2005から毎年審査委員を務めている。(第2回目より審査委員長を務める)また、第2回目より審査委員に就任している俳優の船越英一郎は、YMFを「日本の“サンダンス映画祭”」にしたいと語り[6][7]話題を呼んだ。第1回目のYMF2005から第20回目となるYMF2024までで合計4,600作品の応募があり、11作品のスカラシップ作品が完成している。
最終ノミネート作品として選ばれた作品は、東北のケーブルテレビ局で放送も行う。またYMF2023よりU-NEXTとの連携がスタートし、作品の配信も行っている。[8]
開催日程・受賞一覧
回 数 | 開 催 日 程 | 応 募 総 数 | 受 賞 作 品 |
---|---|---|---|
第1回 | 2005年10月7日-10月9日 | 90作品 | グランプリ 該当なし |
第2回 | 2006年10月5日-10月7日 | 167作品 | グランプリ 『MEMORIES』(監督:Bae-Tea-Su) |
第3回 | 2007年11月9日-11月11日 | 257作品 | グランプリ 『My First Kiss』(監督:山田篤宏) |
第4回 | 2008年11月14日-11月16日 | 297作品 | 映像部門 |
第5回 | 2009年11月13日-11月15日 | 245作品 | 全部門共通 |
第6回 | 2010年11月12日-11月14日 | 228作品 | 全部門共通入賞 |
第7回 | 2011年11月10日-11月13日 | 181作品 | グランプリ 該当なし |
第8回 | 2012年11月9日-11月11日 | 168作品 | グランプリ 該当なし |
第9回 | 2013年11月8日-11月10日 | 177作品 | グランプリ 該当なし |
第10回 | 2014年11月14日-11月16日 | 205作品 | グランプリ 『ネクタイと壁』(監督:山本亜希) |
第11回 | 2015年11月13日-11月15日 | 186作品 | グランプリ 『不旋律のソナタ』(監督:岡元雄作) |
第12回 | 2016年11月11日-11月13日 | 308作品 | グランプリ 『U・F・O ~うしまどの、ふしぎなできごと~』(監督:藤原知之) |
第13回 | 2017年11月10日-11月12日 | 289作品 | グランプリ 『ピカレスカ ~Novela Picaresca~』(監督:倉田健次) |
第14回 | 2018年11月9日-11月11日 | 271作品 | グランプリ 『老ナルキソス』(監督:東海林毅 ) |
第15回 | 2019年11月8日-11月10日 | 187作品 | グランプリ 『グラフィティ・グラフィティ!』(監督:松尾豪) |
第16回 | 2020年11月13日-11月15日 | 223作品 | グランプリ 『愛をたむけるよ』(監督:団塚唯我) |
第17回 | 2021年11月12日-11月14日 | 246作品 | グランプリ 『AIM』(監督:GAZEBO) |
第18回 | 2022年11月11日-11月13日 | 282作品 | グランプリ 『ミヌとりえ』(監督:全辰隆) |
第19回 | 2023年11月10日-11月12日 | 296作品 | グランプリ 『フューチャー!フューチャー!』(総監督:眞鍋海里 監督:山本ヨシヒコ) |
第20回 | 2024年11月8日-11月10日 | 297作品 | グランプリ 『Life record』(監督:矢野瑛彦) |
第21回 | 2025年11月7日-11月9日 |
スカラシップ制度
コンペティションのグランプリや準グランプリとなった優秀作品を対象に、スカラシップ制度を設けている。企画審査を経て、新たな映画製作の資金が与えられ、山形国際ムービーフェスティバルが映画製作のプロデュースやサポートも行う。これまでに11作品のスカラシップ作品が完成し、アメリカオースティン映画祭での受賞など注目された。2014年までは製作資金の上限が1,000万円だったが、2015年からは製作費+P&A費で上限1億円となり話題を呼んだ。現在もスカラシップ制度は継続しており、スカラシップの審査が通った作品については、本格的に製作委員会を作り、製作資金、製作体制、配給などのバックアップ体制のもと、映画界に新たな風を起こす劇場公開作品を目指して、企画制作が進められている。[3]
これまでのスカラシップ作品
作品タイトル | 監督 | 出演 | 時間 | 受賞年度 | スカラシップ 資金 |
入賞実績 |
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ワナワナ。 | 秀 | 50分 | YMF2005 準グランプリ |
500万円 | ||
A DAY IN THE LIFE | 浅野晋康 | 74分 | YMF2005 フィクション部門賞 |
400万円 | ||
アイ マイ ミー マイン | 渡辺賢一 | 75分 | YMF2005 審査員特別奨励賞 |
200万円 | ||
隠し砦の鉄平君 | 佐藤広一 | 佐藤直樹 |
70分 | YMF2005 審査員特別奨励賞 |
200万円 | |
Boiler | Bae Tae-Su | Choi Ji-Hoon |
55分 | YMF2006 グランプリ |
1,000万円 | |
Lost&Found | 三宅伸行 | 75分 | YMF2006 準グランプリ |
500万円 | アメリカオースティン映画祭 グランプリ受賞 |
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キャットボイス | 笹木彰人 | 97分 | YMF2006 審査員特別賞 |
250万円 | ||
ハッピーエンド | 山田篤宏 | 90分 | YMF2007 グランプリ |
1,000万円 | アメリカオースティン映画祭 最優秀観客賞受賞 |
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サマーリフレイン | 池田圭 | 100分 | YMF2007 準グランプリ |
400万円 | ||
ブルーシートブルース | 草苅勲 | 71分 | YMF2007 選考委員特別賞 |
250万円 | ||
狐独 KODOKU |
上野山勝也 | 107分 | YMF2009 準グランプリ |
250万円 | ホノルル国際映画祭 最優秀外国映画賞 受賞 |
YMFノミネート監督その後の活躍
山形国際ムービーフェスティバルにノミネートされた監督たちは、その後、劇場公開作品やテレビドラマなど様々な作品製作を行い、多方面で活躍をしている。
ノミネート監督が製作した主な作品
YMF2005 審査員特別奨励賞 佐藤広一監督
- 「世界一と言われた映画館」2019年1月5日公開
- 「紅花の守人 いのちを染める」2022年9月3日公開
YMF2006 準グランプリ 三宅伸行監督
- 「掌の小説」2010年3月27日公開
- 「世の中にたえて桜のなかりせば」2022年4月1日公開
YMF2007 グランプリ 山田篤宏監督
- 「AWAKE」2020年12月25日公開
YMF2007 最優秀俳優賞・船越英一郎賞 柴山健次監督
- 「流れ星が消えないうちに」2015年11月21日公開
- 「パーフェクトワールド」2018年10月15日公開
- 「今はちょっと、ついてないだけ」2022年4月8日公開
YMF2009 山形県知事賞 大森研一監督
- 「瀬戸内海賊物語」2014年5月31日公開
YMF2010 MOVIE ON賞 片岡翔監督
- 「1/11 じゅういちぶんのいち」2014年4月5日公開
- 「この子は邪悪」2022年9月1日公開
YMF2010 山形県知事賞 竹葉リサ監督
- 「シグナル100」2020年1月24日公開
YMF2013 観客賞/武林未来賞 風間太樹監督
- 「チア男子!!」2019年5月10日公開
- 「チェリまほ THE MOVIE 30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」2022年4月8日公開
- フジテレビドラマ「silent」2022年10月~12月放送
- 「バジーノイズ」2024年5月3日公開
- フジテレビドラマ「海のはじまり」2024年7月~9月放送
YMF2014 準グランプリ 甲斐さやか監督
- 「赤い雪 Red Snow」 2019年2月1日公開
- 「徒花ーADABANAー」2024年10月18日公開
YMF2015 観客賞 武林未来賞/認知症総合支援機構賞 中泉裕矢監督
- 「君がまた走り出すとき」2019年3月2日公開
YMF2016 審査員特別賞 上田慎一郎監督
- 「カメラを止めるな!」2018年6月3日公開
- 「100日後に死ぬワニ」 2021年7月9日公開
- 「ポプラン」2022年1月14日公開
- 「アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師」2024年11月22日公開
YMF2017 グランプリ 倉田健次監督
- 「藍色少年少女」2019年7月26日公開
- 「MANKAI MOVIE「A3!」 SPRING & SUMMER」2021年12月3日公開
- 「MANKAI MOVIE「A3!」 AUTUMN & WINTER」2022年3月4日公開
過去の映画祭
第1回山形国際ムービーフェスティバル(YMF2005)
開催日:2005年10月7日(金)・8日(土)・9日(日) 会場:シネマ旭(山形市七日町)
創業90年の歴史を持つ山形市の老舗映画館シネマ旭を会場に第1回となる山形国際ムービーフェスティバルを開催。映画祭の立ち上げに関わった当時ライブドアの堀江貴文が選考委員長務め、映画監督の村川透、演出家のテリー伊藤、俳優の天宮良などが選考委員を務めた。映画祭のナビゲーターはタレントの村井美樹が務めた。
第2回山形国際ムービーフェスティバル(YMF2006)
開催日:2006年10月5日(木)・6日(金)・7日(土) 会場:シネマ旭(山形市七日町)
映画監督の村川透が選考委員長に就任。俳優の船越英一郎、放送作家の小山薫堂、株式会社デジタルガレージの林郁、プロデューサーの古賀俊輔などが選考委員に就任。YMF2005スカラシップ作品である「ワナワナ。(監督:秀)」、「A DAY IN THE LIFE(監督:浅野晋康)」、「アイ マイ ミー マイン(監督:渡辺賢一)」、「隠し砦の鉄平君(監督:佐藤広一)」を上映。さらに映画監督の行定勲も初来場し、招待作品「ユビサキから世界を」上映、舞台挨拶を行った。ナビゲーターはコージー冨田・松岡由樹が務めた。
第3回山形国際ムービーフェスティバル(YMF2007)
開催日:2007年11月9日(金)・10日(土)・11日(日) 会場:シネマ旭(山形市七日町)
1971年(大正6年)にオープンしたシネマ旭は同年12月23日閉館となり、シネマ旭での最後の開催となった。コンペティションでは、選考委員の船越英一郎が決定する最優秀俳優賞・船越英一郎賞が新設される。エンツォフェラーリのデザインをはじめ世界で活躍する工業デザイナー奥山清行がデザインし、創業400年の伝統を誇る山形鋳物の菊地保寿堂が制作した、YMFのオリジナルトロフィーが完成。この年より毎年、グランプリには金色のトロフィー、準グランプリには銀色のトロフィーが贈られる。ナビゲーターは女優の菜 葉 菜が務めた。
第4回山形国際ムービーフェスティバル(YMF2008)
開催日:2008年11月14日(金)・15日(土)・16日(日) 会場:ムービーオンやまがた(山形市嶋北)
2008年4月にオープンしたシネマコンプレックス ムービーオンやまがた(デザイン・監修:奥山清行)での初の開催となった。東北最大級のスクリーンで上映されるノミネート作品や招待作品が話題となった。また、これまではホテル会場で開催していたレセプションパーティーを、この年より映画館ロビーの特設会場で開催。映画祭のテーマソングとして元Folder5のarie(arisa)の「僕は…。」が抜擢される。スペシャルライブではarieとミュージシャンの上田正樹がパフォーマンスを披露した。
第6回山形国際ムービーフェスティバル(YMF2010)
開催日:2010年11月12日(金)・13日(土)・14日(日) 会場:ムービーオンやまがた(山形市嶋北)
招待作品上映および舞台挨拶に豪華ゲストが来場。「ラブファイト(舞台挨拶:成島出)」、「お父さんのバックドロップ(舞台挨拶:李闘士男、宇梶剛士)」、「行きずりの街(舞台挨拶:仲村トオル)」、「女たちは二度遊ぶ(舞台挨拶:行定勲)」、「小川の辺(ゲスト:勝地涼)」など。ライブパフォーマンスにはT-BOLANの森友嵐士が登場し話題となった
第7回山形国際ムービーフェスティバル(YMF2011)
開催日:2011年11月10日(木)・11日(金)・12日(土)・13日(日) 会場:ムービーオンやまがた(山形市嶋北)
2011年3月11日に発生した東日本大震災の影響を鑑みて、映画祭の開催についても休止を検討したが、「祈り~震災復興~」をテーマに開催を決定。山形国際ムービーフェスティバルを主催する東北ケーブルテレビネットワーク局のうち、三陸ブロードネット、気仙沼ケーブルネットワーク、宮城ケーブルテレビの3局が直接的な被害を受けたが、震災の痛みを忘れず伝えていくために、被災局が撮影した映像を特別上映した。震災後の社会状況を考慮しこの年スカラシップ制度は休止となった。
第8回山形国際ムービーフェスティバル(YMF2012)
開催日:2012年11月9日(金)・10日(土)・11日(日) 会場:ムービーオンやまがた(山形市嶋北)
招待作品上映および舞台挨拶では「サマーウォーズ(舞台挨拶:細田守)」、「Kamome カモメ(舞台挨拶:行定勲)」、「聯合艦隊司令長官 山本五十六 -太平洋戦争70年目の真実-(舞台挨拶:成島出)」、などが登場。YMF映画製作ワークショップを開催し、その作品発表も行われた。スカラシップ制度は社会状況を考慮し、前年に続き休止となった。[14][15][16][17][18]
第9回山形国際ムービーフェスティバル(YMF2013)
開催日:2013年11月8日(金)・9日(土)・10日(日) 会場:ムービーオンやまがた(山形市嶋北)
招待作品上映および舞台挨拶では「おしん(舞台挨拶:冨樫森、濱田ここね、小林綾子、菜 葉 菜)」、「この世の外へ クラブ進駐軍(舞台挨拶:阪本順治)」、「利休にたずねよ(舞台挨拶:田中光敏)」、「I LOVE YOU(舞台挨拶:廣木隆一)」などが登場。スカラシップ制度がこの年から再開された。
第10回山形国際ムービーフェスティバル2014(YMF2014)
開催日:2014年11月14日(金)・15日(土)・16日(日) 会場:ムービーオンやまがた(山形市嶋北)
10回目の記念開催として、「The History of YMF~YMF10年の軌跡~」の上映や、前田哲監督による映画製作ワークショップでの完成作品「海に消え、山で会う」の上映が行われたほか、スペシャルゲストトークとして、瀬々敬久、大友啓史、前田哲、ヤン・ヨンヒが登場し話題となった。 招待作品は「ドルフィンブルー フジ、もういちど宙へ(舞台挨拶:前田哲、松山ケンイチ)」、「るろうに剣心 (実写映画)(舞台挨拶:大友啓史)」、「SFホイップクリーム(舞台挨拶:瀬々敬久)」など。[19][20][21][22]
第11回山形国際ムービーフェスティバル2015(YMF2015)
開催日:2015年11月13日(金)・14日(土)・15日(日) 会場:ムービーオンやまがた(山形市嶋北)
この年よりスカラシップ制度をリニューアルし、製作費+P&A費で上限1億円となる。映画祭初日を「アニメーションの日」とし、「銀河鉄道999 (アニメ)」「長靴をはいた猫」「ONE PIECE THE MOVIE デッドエンドの冒険」を上映、声優の小原乃梨子、野村道子、肝付兼太、山口勝平による舞台挨拶が行われた。また、5人組ヴィジュアル系ロックバンドSuGのボーカルである武瑠が原作・監督をつとめた短編映画『WE CRY OUT HELLYEAH』が第1回YMFアーティストシネマ賞を受賞した。[23][24]
第12回山形国際ムービーフェスティバル2016(YMF2016)
開催日:2016年11月11日(金)・12日(土)・13日(日) 会場:ムービーオンやまがた(山形市嶋北)
Netflixオリジナルドラマ「火花」(原作:又吉直樹)全10話を映画館のスクリーンで3日間に渡り一挙上映。舞台挨拶には、総監督の廣木隆一、監督の白石和彌、主演の波岡一喜などが登壇。主演の林遣都も当日急遽、駆け付け話題を呼んだ。その他の招待作品は「ぼくのおじさん(舞台挨拶:山下敦弘、松田龍平、大西利空)」、「スワロウテイル(舞台挨拶:岩井俊二)」、「スウィングガールズ(舞台挨拶:矢口史靖)」など。[25][26][27][28][29]
第13回山形国際ムービーフェスティバル2017(YMF2017)
開催日:2017年11月10日(金)・11日(土)・12日(日) 会場:ムービーオンやまがた(山形市嶋北)
招待作品上映および舞台挨拶では「探偵はBARにいる3(舞台挨拶:大泉洋)」[30]、「火花(舞台挨拶:板尾創路)」[31]、「うつくしいひと(舞台挨拶:行定勲、高良健吾)」、「NEKO THE MOVIE(舞台挨拶:猫ひろし、大和田廣樹)」[32]、「謝罪の王様(舞台挨拶:水田伸生、奥田誠治)」、「3月のライオン(舞台挨拶:大友啓史)」など。[33]
第14回山形国際ムービーフェスティバル2018(YMF2018)
開催日:2018年11月9日(金)・10日(土)・11日(日) 会場:ムービーオンやまがた(山形市嶋北)
Netflixオリジナルドラマ「Jimmy〜アホみたいなホンマの話〜」全9話の上映が行われ、舞台挨拶にはジミー大西、中尾明慶が登場した。その他の招待作品としては「菊とギロチン(舞台挨拶:瀬々敬久、木竜麻生、寛一郎、仁科あい)」、「彼女の人生は間違いじゃない(舞台挨拶:廣木隆一、瀧内公美)」など。また、映画祭のテーマソングとしてアンダーグラフ「まだ見ぬ世界を映しながら」が完成しお披露目となった。[34][35]
第15回山形国際ムービーフェスティバル2019(YMF2019)
開催日:2019年11月8日(金)・9日(土)・10日(日) 会場:ムービーオンやまがた(山形市嶋北)
第15回の記念開催を記念して、YMFアンバサダーを設立。菜 葉 菜、結城貴史、真戸原直人、森友嵐士が就任した。招待作品のゲストとしては笑福亭鶴瓶、有村架純などが来場[36]。吉本興業が主催する沖縄国際映画祭と連携し制作した地域発信型映画の「海まで何マイル(舞台挨拶:廣木隆一、菜葉菜、好井まさお、ソラシド)」も上映された。YMF2013のコンペティション部門で観客賞と武林未来賞を受賞した風間太樹が、招待作品監督として凱旋し「チア男子!!」の上映と舞台挨拶を行った。[37][38][39]
第16回山形国際ムービーフェスティバル2020(YMF2020)
開催日:2020年11月13日(金)・14日(土)・15日(日) 会場:ムービーオンやまがた(山形市嶋北)
新型コロナウイルス感染症の世界的流行し、感染拡大防止のため開催延期やオンラインでの開催を検討していたが、“今私たちにできることを!”をテーマに、リアルでの開催を決定。コンペティションでは、コロナ禍におけるショートフィルムや日常をテーマに3~5分程度のリモート製作を含めたショートコンテンツを募集する「withコロナ/ショートフィルム部門」を緊急募集した。感染拡大防止のため、レセプションパーティーは休止となった。[40][41][42]
第17回山形国際ムービーフェスティバル2021(YMF2021)
開催日:2021年11月12日(金)・13日(土)・14日(日) 会場:ムービーオンやまがた(山形市嶋北)
招待作品上映および舞台挨拶では「竜とそばかすの姫(舞台挨拶:齋藤優一郎)」、「永野CHANNEL THE MOVIE ~音楽の絆~(舞台挨拶:永野、ダーヨシ、吉村和彬)」、「樹海村(舞台挨拶:清水崇)」などが登場。「映画への想いは、未来に繋がっていく」をテーマにトークショーを開催。行定勲、大友啓史、清水崇、橋本マナミ、紀伊宗之、吉村和文が参加した。コロナ感染防止のためレセプションパーティーは休止となった。[43]
第18回山形国際ムービーフェスティバル2022(YMF2022)
開催日:2022年11月11日(金)・12日(土)・13日(日) 会場:ムービーオンやまがた(山形市嶋北)
招待作品上映および舞台挨拶では「キングダム2 遥かなる大地へ(舞台挨拶:佐藤信介)」、「BiSH presents PCR is PAiPAi CHiNCHiN ROCK’N’ROLL(舞台挨拶:行定勲、セントチヒロ・チッチ)」、「ワタシの中の彼女(舞台挨拶:中村真夕、菜 葉 菜、浅田美代子)」など。また、WOWOWオリジナルドラマ「椅子 第6話・第7話」の上映が行われ舞台挨拶には又吉直樹が登場した。昨年、一昨年に引き続き、レセプションパーティーは休止となった。[44]
第19回山形国際ムービーフェスティバル2023(YMF2023)
開催日:2023年11月10日(金)・11日(土)・12日(日) 会場:ムービーオンやまがた(山形市嶋北)
招待作品上映および舞台挨拶では「キリエのうた(舞台挨拶:岩井俊二)」、「せかいのおきく(舞台挨拶:阪本順治)」、「銀河鉄道の父(舞台挨拶:成島出)」、「レジェンド&バタフライ(舞台挨拶:大友啓史)」、「DitO(舞台挨拶:結城貴史)」、などが登場。この年よりレセプションパーティーを再開。また、U-NEXTとの連携により、最終ノミネート作品のU-NEXT配信がスタート[8]。審査委員に女優で写真家の松田美由紀が新たに就任した。[45]
第20回山形国際ムービーフェスティバル2024(YMF2024)
開催日:2024年11月8日(金)・9日(土)・10日(日) 会場:ムービーオンやまがた(山形市嶋北)
コンペティションでは、これまでの短編部門(30分以内)に加え、長編部門(31分 - 2時間30分)を新設。映画祭20回開催を記念してディーン・フジオカ[46]、鈴鹿央士[47]、和田正人[48]、鞘師里保などの豪華ゲストが来場し話題を呼んだ。映画「BLUE FIGHT 〜蒼き若者たちのブレイキングダウン〜」のスペシャルトークショーとして、溝口勇児、木下暖日、TERUが登場した[49][50]。また、YMF20回を記念したKEN OKUYAMA DESIGNの奥山清行さん描き下ろしデザインのオリジナルコラボTシャツの限定販売も行われた。[51][52]
脚注
- ^ “YIDFF: 東北ケーブルテレビネットワークHP”. 東北ケーブルテレビネットワーク. 2025年6月25日閲覧。
- ^ a b “第20回山形国際ムービーフェスティバル(山形県)の情報|ウォーカープラス”. ウォーカープラス(Walkerplus). 2025年6月24日閲覧。
- ^ a b “山形国際ムービーフェスティバルー開催概要”. 山形国際ムービーフェスティバル. 2025年6月25日閲覧。
- ^ “資料5 ユネスコ創造都市ネットワークへの加盟について(山形市)”. 文部科学省. 2025年6月25日閲覧。
- ^ “【山形国際ムービーフェスティバル】—山形市創造都市推進協議会”. ユネスコ創造都市やまがた. 2025年6月25日閲覧。
- ^ “YMFレセプションパーティーとゲスト&受賞者の打ち上げ”. Amebaブログー時森ししん (吉村和文) (2017年11月20日). 2025年6月25日閲覧。
- ^ “YMF2018・レセプションパーティーは大盛り上がり☆”. Amebaブログー時森ししん (吉村和文) (2018年12月7日). 2025年6月25日閲覧。
- ^ a b “「山形国際ムービーフェスティバル」とU-NEXTが連携をスタート。「U-NEXT賞」を新設し、上映作品の配信も開始”. U-NEXT (2023年11月10日). 2025年6月25日閲覧。
- ^ “広山詞葉が渋谷TANPEN映画祭に続いて 山形国際ムービーフェスティバルにて船越英一郎賞を受賞”. value press (2017年11月13日). 2025年6月25日閲覧。
- ^ “仮面女子・涼邑芹、山形国際ムービーフェスティバル2019で最優秀俳優賞受賞”. deview (2019年11月15日). 2025年6月25日閲覧。
- ^ “第19回 山形国際ムービーフェスティバルにノミネートされました!”. Creative Piece Production (2023年10月12日). 2025年6月25日閲覧。
- ^ “髙石あかりが『山形国際ムービーフェスティバル』、『TAMA映画賞』の授賞式に出席しました”. avex (2023年12月7日). 2025年6月25日閲覧。
- ^ “【髙石あかり】TAMA映画賞に続き山形国際映画祭で最優秀俳優賞・船越英一郎賞を受賞!”. avex portal (2023年11月12日). 2025年6月25日閲覧。
- ^ “YMF山形国際ムービーフェスティバル開催☆”. Amebaブログ. 時森ししん (吉村和文) (2012年11月8日). 2025年6月25日閲覧。
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外部リンク
- 山形国際ムービーフェスティバル YMF(WEBサイト)
- 山形国際ムービーフェスティバルのページへのリンク