展示エリア
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/08 13:55 UTC 版)
「四日市公害と環境未来館」の記事における「展示エリア」の解説
展示エリアは「産業の発展と暮らしの変化」、「公害の発生」、「環境改善の取り組み」、「まちづくりの変遷」、「現在の四日市」、「環境先進都市四日市」の6つのコーナーで構成されている。公式サイトでは展示エリアを360度の画像で疑似体験できる「バーチャルツアー」を提供している。 エリアの入り口には、四日市市長の田中俊行の「誓いのことば」が掲げられ、続いて四日市コンビナート形成前の社会と暮らしから最初の展示「産業の発展と暮らしの変化」が始まる。次のコーナー「公害の発生」から本格的に四日市公害の展示が開始される。このコーナーは、写真・展示物・解説の3本柱で成り立ち、実際の患者が付けていた吸入器や再現された黄色の公害マスクなどの現物、公害裁判とその影響をまとめた「四日市公害裁判シアター」、四日市公害の当事者らのインタビューなどを聞くことのできる「情報検索コーナー」などがあり、解説員も控えている。教育学者の古里貴士は、情報検索コーナーのインタビューがこれまで書籍や論文で取り上げられてこなかったものであり、四日市公害を多角的に考えることができると評している。インタビューに応じた人は40人以上に及ぶ。 続く「環境改善の取り組み」では、市民・行政・市議会・企業などの主体別に活動が紹介されている。最後の「現在の四日市」と「環境先進都市四日市」は行政などの施策を広報するコーナーであり、古里貴士は「最も評価の分かれるコーナーであろう」としている。また企業の取り組みを紹介するコーナーではまだ未公開の企業が多く、未来に向けた道筋や将来像の展示には至っていないなどの課題もある。「環境先進都市四日市」のコーナーでは次の来館者に向けたメッセージを残すことができる。
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