導入に伴う改造
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/28 03:32 UTC 版)
「京都市交通局2000形電車」の記事における「導入に伴う改造」の解説
京都市電の軌間が1435mm(標準軌)であるのに対して、伊予鉄道の軌間は1067mm(狭軌)であるため、台車枠はそのまま使用したものの、輪軸を長さはそのままで車輪のバックゲージのみ1,067mm軌間対応に変更した、いわゆる長軸仕様のものに交換、同時に主電動機もSS-60から狭軌用の強力型である三菱電機MB-336-LR4へ交換して走行性能を引き上げている。更に、ワンマンカー/連結車表示幕の撤去・前照灯の1灯化・側面方向幕の設置など既存のモハ50形に準じた仕様への改造を受け、1979年から翌1980年にかけて5両全車が竣工、就役を開始した。 松山市内線の主力であるモハ50形51 - 61がもともと京都市電800形をモデルにして製造されたものであったことから、同じ800形のデザインをルーツとする本形式がこれらの改造を受けて松山市内を走っても、さしたる違和感はなかった。また、内装は多少運転席の計器盤などが異なるものの運転方法は同じであるが、塗装は漆塗り、床は焦げ茶かつ無光沢の木板であるモハ50形に対し、この2000形は京都時代からの内装はデコラ張りの壁にリノリウムの床の内装のままとなっているところは異なる。 さらに、時を同じくして、本形式と同一の機器を搭載していた京都市電2600形の解体発生品であるNC-579主幹制御器・NCH-452L-RUD制御器一式が譲受されてモハ51 - 61の間接非自動制御化に活用されたため、これらは事実上の同型車として取り扱われることになった。
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