富山大橋の架け替えと単線区間の複線化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 09:26 UTC 版)
「富山地方鉄道富山軌道線」の記事における「富山大橋の架け替えと単線区間の複線化」の解説
神通川に架かる富山大橋は道幅が狭く、また設計も古く老朽化と相まって強度不足のためサントラム・セントラム等の大型の連接低床車両が渡橋できないなどの制約がネックとなり、全線6.4kmのうち同橋東詰の安野屋より終点の大学前に至る呉羽線区間1.2kmは単線かつ旧型車両のみの運行といった制約が課されていた。富山県と富山市、地鉄の三者はこの区間の利便性の向上について協議の上、老朽化した橋梁を拡幅するのではなく架け替え、単線軌道区間も完全に複線化することを決定した。 新しい富山大橋は旧橋の供用を継続しつつ旧橋の下流側に新設する形で2006年(平成18年)11月に着工、2012年(平成24年)3月24日に開通した。 この新橋の完成により、橋梁部及び周辺部の道路が大幅に拡幅された。軌道は安野屋停留場から大学前停留場まで複線化されたほか、架線は照明灯を兼ねたセンターポール式とされ、一部停留場を移設新築して雨よけ屋根を設置するなど設備面の充実が行われるとともに、保有全車両形式の2系統への投入が可能となったことと相まって2系統(南富山駅前 - 大学前間)の終電を30分繰り下げるダイヤ改正が実施された。
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