寂蓮無題百首とは? わかりやすく解説

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寂蓮無題百首

主名称: 寂蓮無題百首
指定番号 2512
枝番 00
指定年月日 2000.06.27(平成12.06.27)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 書跡・典籍
ト書
員数 1帖
時代区分 鎌倉
年代
検索年代
解説文:  本書は、平安時代末期から鎌倉時代初期にかけての著名な歌寂蓮(?-一二〇二)が詠んだ百首和歌である。
 寂蓮は、藤原俊成兄弟である醍醐寺阿闍梨俊海の子で、俗名藤原定長俊成猶子となり、従五位下中務少輔昇る承安二年(一一七二)ころ出家し後鳥羽院重用され和歌所寄人、『新古今和歌集』の撰者となるが、撰進前に没した。『千載せんざい和歌集』『新古今和歌集』などに計一一七入集している。
 本文の構成は、部立も歌題もないが、春、夏、秋、冬、恋、雑の部の計百首からなり堀河百首歌題拠って詠まれている。本帖の体裁は、綴葉装大和綴冊子本で、共紙表紙外題には俊成の筆で「少輔入道百首」とあり、その左下に別筆で「寂蓮と書かれている本文首尾存し、半およそ九行前後和歌一首三行仮名書にて書写される。文中、計六首には墨拘点が施されている。本文筆跡は、寂蓮あるいは俊成女坊門局ぼうもんのつぼね】と伝えているが、書風等よりみていずれの筆跡とも認められず、鎌倉時代初期書写になるものと考えられる一部には、後世修理時と思われる乱丁みられる
 本帖は鎌倉時代遡る孤本である。従来広島大学福井文庫蔵福井久蔵書写本などにより本文知られるのみであった
 なお、本帖の附属品である扇面蒔絵箱【せんめんまきえばこ】は、江戸時代中期加賀蒔絵の優品で、『前田家道具帖』にもその記載があり、伝来を示す史料としても重要と認められる



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