安曇磯良とは? わかりやすく解説

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あずみのいそら 【安曇磯良】

阿度部磯良とも。日本古代伝説神。神功皇后三韓遠征のさい、諸神常陸鹿島招いて軍評定行ったが、面貌が醜いのを恥じて海底から出てこなかったという精霊。だが諸神神楽興じたところ出てきて、皇后宝珠与え皇后は、その珠で潮の干満左右し征韓成功させたという。

阿曇磯良

(安曇磯良 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/16 14:26 UTC 版)

阿曇磯良(あづみのいそら、安曇磯良とも書く)は、神道である。の神とされ、また、安曇氏(阿曇氏)の祖神とされる。阿度部磯良(あとべのいそら)や[1]磯武良(いそたけら)とも[2]神楽に誘われて海中より現れ、古代の女帝神功皇后竜宮の珠を与えたという中世の伝説で知られる[3]


  1. ^ 異本の縁起である『八幡宮御縁起』にも同様に記載される[要出典]
  2. ^ 日本神話海幸山幸神話にも登場する。
  3. ^ 更に「ほそお」(小寺 1922)「ほそおのこ」とも読まれる。
  1. ^ 上田正昭、津田秀夫、永原慶二、藤井松一、藤原彰、『コンサイス日本人名辞典 第5版』、株式会社三省堂、2009年 37頁。
  2. ^ 安曇磯良 あずみの-いそら 日本人名大辞典
  3. ^ 小山 (2005), p. 5。原典として『太平記』の例を引く。
  4. ^ a b c 『八幡愚童訓』:"磯良ト申スハ筑前国鹿ノ島明神之御事也 常陸国鹿嶋大明神大和国春日大明神 是皆一躰分身 同躰異名以坐ス 安曇磯良ト申ス志賀海大明神 磯良ハ春日大社似祀奉斎 天児屋根命以同神"
  5. ^ 佐藤雄一 『古代信濃の氏族と信仰』吉川弘文館、2021年。ISBN 9784642046626全国書誌番号:23574413 
    【底本】 佐藤雄一『古代信濃の氏族と信仰』(論文)、駒澤大学〈博士(歴史学) 乙第112号〉、2019年。NAID 500001364154
  6. ^ 「淡路人形座訪問」五、八幡神と夷三郎神竹内勝太郎、1934年、青空文庫
  7. ^ 吉田 (2004), p. 81.
  8. ^ a b 小山 (2005), pp. 5, 8–9.
  9. ^ 小山 (2005), p. 5.
  10. ^ 吉田 (2004), p. 79.
  11. ^ 吉田 (2004), pp. 79–80.
  12. ^ a b 小寺融吉第八章 神社仏閣の宗教的舞踊: 三 花祭り、花鎮め、細男」 『近代舞踊史論』日本評論社出版部、1922年、238–239頁https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/964749/182 
  13. ^ 吉田 (2004), p. 80.
  14. ^ 『八幡愚童訓』によれば、神楽に応えて海から現れた磯良は、己の容貌を恥じて"浄衣の袖を解て御顔を覆て、御頸に鼓を懸けて細男せいなうと云ふ舞を舞給けり"とある[13]
  15. ^ a b 小山 (2005), p. 9.
  16. ^ a b 吉田 (2004), pp. 81–82.
  17. ^ 「偶人信仰の民俗化並びに伝説化せる道」三 才の男・細男・青農折口信夫、1929年、青空文庫
  18. ^ 『花伝書研究』野上豊一郎著 (小山書店, 1948)
  19. ^ 古要神社の傀儡子の細男舞と神相撲 田原久、国立劇場『日本の民俗劇と人形芝居の系譜』、1968年


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