宇佐美淳とは? わかりやすく解説

宇佐美淳

(宇佐美諄 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/27 15:45 UTC 版)

うさみ じゅん
宇佐美 淳
1948年頃
本名 駒木 五郎
こまき ごろう
別名義 宇佐美 淳也
うさみ じゅんや
宇佐美 諄
うさみ じゅん
生年月日 (1910-09-01) 1910年9月1日
没年月日 (1980-05-09) 1980年5月9日(69歳没)
出生地 日本岩手県二戸郡姉帯村
職業 俳優
活動期間 1938年 - 1980年
著名な家族 北村小松(叔父)[1]
主な作品
映画
晩春』(1949年 小津安二郎
終電車の死美人』(1955年 小林恒夫
テレビドラマ
あかつき』(1963年-64年、NHK)
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宇佐美 淳(うさみ じゅん、1910年9月1日 - 1980年5月9日)は、日本俳優宇佐美 淳也宇佐美 諄芸名でも活躍した。本名:駒木 五郎

来歴・人物

岩手県二戸郡姉帯村出身。東京農業大学中退後に明治大学を卒業。その後は松尾自動車会社に就職。1937年、親類である作家の北村小松の紹介で新興キネマに入社[2][3]。映画役者として端役からキャリアを積み、二枚目スターとしての地位を確立。

新興太泉への入社時に付けた芸名「宇佐美諄」は宇佐美が理想の青年像と考えていた菊池寛の小説「心の日月」の登場人物「宇佐美慎介」にあやかったものだが、これをそのまま拝借しようとしたところ新興の宣伝部長に「慎介という名前は現代青年らしくない」と反対されたため、一字名の「諄」にしたという[4]

その後大映松竹東映と各社の作品で活躍し、1960年代以降は脇役に転じた。

映画産業の斜陽後はテレビドラマに活躍の場を移す。特撮作品の科学者役や一般作品の老紳士役といった知的で上品な善役を主に演じる一方、政財界の大物フィクサーなどの黒幕役としても重厚な演技を見せた。

1980年5月9日、脳出血で死去。69歳没。

2010年9月20日、「俳優 宇佐美淳 生誕100年記念」イベントが鎌倉生涯学習センターホールで開催された[5]

特撮テレビドラマミラーマン』で共演した石田信之は、宇佐美について「昔気質の潔癖な方で、時間をきっちり守る方だった」と述懐している[6]。石田とともに『ミラーマン』で共演した工藤堅太郎は、「穏やかだったが頑固なところがあり、譲らないところは譲らない面があった」と述懐している[7]

家族

主な出演作品

映画

 etc.

テレビドラマ

アニメ

脚注

  1. ^ 『昭和十七年版 日本映畫年鑑』、大同社、1932年、p. 657。 
  2. ^ 新映画 1951年6月号』 - 国立国会図書館デジタルコレクション
  3. ^ 社会人 1952年1月号』 - 国立国会図書館デジタルコレクション
  4. ^ 『花形ブック』1952年2月号 p.170「映画スタア 藝名因縁ばなし」
  5. ^ 「俳優 宇佐美淳 生誕100年記念イベント」ポスター
  6. ^ 大全 2004, p. 245.
  7. ^ 大全 2004, p. 274.
  8. ^ 最新スタア名鑑』 - 国立国会図書館デジタルコレクション
  9. ^ 大映ファン 1948年8月号』 - 国立国会図書館デジタルコレクション
  10. ^ 安寿と厨子王丸”. メディア芸術データベース. 2016年10月29日閲覧。

関連書籍

参考文献

  • 白石雅彦 編著『ミラーマン大全』円谷プロダクション監修、双葉社、2004年2月20日。ISBN 978-4575296525 

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