姿勢制御・軌道制御との関係とは? わかりやすく解説

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姿勢制御・軌道制御との関係

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/03 16:20 UTC 版)

アポジキックモーター」の記事における「姿勢制御・軌道制御との関係」の解説

アポジキックモーターとは最終軌道向けて軌道変えるための推進装置であり、運動量与え対象宇宙機質量そのものであることから、打ち上げよはるかに小さとはいえ比較大きな推力を必要とする。 それに対し宇宙機姿勢制御は、3次元的な角度姿勢)・角速度修正変更維持であり、運動量与え対象宇宙機モーメントであるから推力比較小さくて良く、さらに、推力を得る装置スラスター)による偶力だけではなく内部的あるいは外部的にトルク回転力)を得る装置モーメンタムホイール磁気トルカリアクションホイールなど)も併用される。大きな外乱が働く軌道制御時や予備姿勢制御装置としてはスラスター使用される軌道最終調整軌道位置維持には、触媒反応利用した一液型(ヒドラジン系スラスターや、イオンエンジンなど比較的低出力スラスター利用されている。そのほかアポジキックモーター内蔵している衛星で、軌道に乗ったあと運用目的変更などにより、使い残し推進剤利用して軌道変えた例がある。逆にARTEMIS軌道位置維持用のイオンエンジン使用してトランスファー軌道から静止軌道への軌道変更おこなった。これらの運用は本来の設計用途とはやや異なる。液体アポジエンジンならば、軌道制御用のスラスター燃料共用する事もできる。そのためH-IIA高度化では2段エンジン再々着火することでアポジキックモーター役割肩代わりし、アポジキックモーターで使うはずだった燃料軌道制御に回すことで軌道制御可能な時間延長、すなわち衛星長寿命化図っている (あるいは軌道遷移に使う燃料少なく済む分、その重量衛星本体ミッション機器割り当てることができる)。あかつきのように、主エンジンノズル破損という非常事態打開策ではあったが、姿勢制御用としてある程度推力を持つスラスター持っていたことから、姿勢制御スラスター長時間噴射することで人工惑星軌道から(金星の)人工衛星軌道への遷移行った例もある。

※この「姿勢制御・軌道制御との関係」の解説は、「アポジキックモーター」の解説の一部です。
「姿勢制御・軌道制御との関係」を含む「アポジキックモーター」の記事については、「アポジキックモーター」の概要を参照ください。

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