好古趣味/考古学
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/05 06:30 UTC 版)
「ジョン・フレール」の記事における「好古趣味/考古学」の解説
粘土採取のために掘られた穴にあった加工石器の観察から湧き上がった過去への関心は、フレールをロンドン考古協会や王立協会のフェローの座へ、また、ディスにあった自宅からみてウェイヴニー川の対岸にあたるホクスンの集落の(少し離れた東側ではなく)すぐ南側における本格的な発掘作業へと導くことになった。フレールは、地元の煉瓦工が掘った深さ12フィート(4メートル)の穴で発見した燧石製の武器と絶滅種哺乳類の大きな骨について、ロンドン考古協会に書簡を送った。フレールは、自分が発見した加工された燧石について、「...武器であり、金属の利用を知らなかった人々が製造、使用したもので...。この武器が発見された状況からすると、実に古い時代の、あるいは、現在の世界以前のものかもしれない...。」と記している。さらにフレールは、発見した石器が古代の海底の下に横たわっていたという層序学的見解について慎重に記述している。この書簡は、1797年6月22日の会合で公式に検討され、1800年に公刊されたが、フレールの解釈は当時の一般的認識とは根本的に異なるものであり、その後60年ほどの年月にわたって見過ごされたままになった。 フレールが石器を発見した場所は、その書簡で述べられた見解から、また、並行して発見された遺物、動物の化石、層序学的証拠などから、ヨーロッパにおける中期更新世の重要な発掘場所のひとつと考えられている。
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