ホクスンとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > ホクスンの意味・解説 

ホクスン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/12/10 04:34 UTC 版)

ホクスン

ホクスンのヴィレッジ・ホール
ホクスン
サフォークにおけるホクスンの位置
ディストリクト
  • ミッド・サフォーク
シャイア
カウンティ
リージョン
構成国 イングランド
イギリス
郵便地域 EYE
郵便番号 IP21
欧州議会 イースト・オブ・イングランド
場所一覧
イギリス
イングランド
サフォーク
北緯52度21分 東経1度12分 / 北緯52.35度 東経1.2度 / 52.35; 1.2座標: 北緯52度21分 東経1度12分 / 北緯52.35度 東経1.2度 / 52.35; 1.2

ホクスンHoxne[ˈhɒksən])は、イングランドサフォーク州ミッドサフォーク(Mid Suffolk)地区にある、古代から存続する集落。ノーフォーク州ディス(Diss)の東南東およそ5マイル(8km)、ウェイヴニー川(River Waveney)の南方およそ半マイル(800m)に位置している。ホクスンのパリッシュ(教区)は変則的な形状をしており、ホクスンの集落に加え、近隣のクロス・ストリート (Cross Street)やヘックフィールド・グリーン(Heckfield Green)の集落もその範囲に含み、さらに細長い範域が舌状に南へ伸びて、かつてのイギリス空軍ホーラム基地(RAF Horham)飛行場跡の一部に至っている。

概要

村落の周辺地域では、ローマ時代の宝物を収めたホクスン財宝(Hoxne Hoard)と称される櫃や、初期の手斧類が発見されており[1]、さらにブリテン諸島における更新世中期の氷期のひとつホクソニアン・ステージ(Hoxnian Stage)すなわち「ホクソニアン間氷期」の標式遺跡となっているなど、考古学的に注目されている。

この村はまた、ザ・スワン・イン(The Swan Inn)の所在地でもある。このパブは、重要文化財建築物(listed building)のグレード2に指定されている15世紀に建てられた宿舎の建物に入っており、以前はビショップス・ロッジ(Bishops Lodge)という名で知られていた。このパブは村の中心の緑地の低くなっている方の端、郵便局と食料品店の向かいにあり、エドマンド殉教王記念碑と橋からも歩いてすぐの場所にある。ノリッチ主教であったヘンリー・ル・ディスペンサー(Henry le Despencer)が1480年に建てたこの建物には長い歴史が刻まれており、レストランでもバーでも、飾り立てられた天井の梁や厚い敷板が張られた床に、信仰の地としてのホクスンの過去が反映されている。

ジョン・フレールは、ホクスンで発見された燧石製の武器について、その重要性を認識し、記述を残した最初の人物であった。彼がロンドン考古協会に送った書簡に記された、ホクソニアン間氷期の湖跡から様々な地層にわたって発見される燧石製遺物についての記述は、1800年に公刊された。ジョン・フレールはサフォーク州ウェストホープ(Westhorpe)に生まれたが、住んでいたのはディスのロイドン・ホール(Roydon Hall)であった。

伝説

言い伝えられるところでは、イースト・アングリアの王であったエドマンド殉教王は、侵入したデーン人に追われ、当時、黄金の橋(Gold Bridge)として知られていた橋の下に身を潜めた。ところが、通りかかった新婚早々の夫婦が、王の黄金の拍車に目を留め、敵に王の居場所を知らせてしまう。伝説によれば、聖エドマンドは、結婚するためにこの橋を通るすべてのカップルに呪いをかけたという[2]

関連項目

出典・脚注

  1. ^ Frere, John (1800). “Account of Flint Weapons Discovered at Hoxne in Suffolk”. Archeologia (London) 13: 204-205. 
  2. ^ Coxe, Anthony D. Hippisley (1973). Haunted Britain. New York: McGraw-Hill Book Company. p. 105. 

参考文献

  • Stephen Govier (2006). The Illustrated History and Antiquities of Hoxne. 
  • John Frere (1797/1800). An Account of Flint Weapons. 
  • W.E. Bishop (1833). Views of Churches in the Hoxne Hundred. 
  • Betty Rutherford (1973). A Wheelwright of Hoxne. 
  • Nora Coleman. People Poverty and Protest. 
  • Margaret C Evans, illustrated by Stephen Govier. St Edmund and Hoxne. 
  • Stephen Govier (2007). An Illustrated History and Guide to Diss, Norfolk. 

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ホクスン」の関連用語

ホクスンのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ホクスンのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのホクスン (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS