大聖堂のイベント
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「ロナルド・レーガンの死と国葬」の記事における「大聖堂のイベント」の解説
車列は大聖堂に到着した。レーガンの棺を運搬する者たちは大聖堂の階段で一旦止まり、ワシントン大聖堂の米国聖公会ワシントン教区主教ジョン・ブライソン・チェイン(英語版)が開会の祈りをささげた。その後に棺が中央通路に搬送され、ナンシー夫人とレーガン家のメンバーが後に従った。ナンシー夫人はジョージ・W・ブッシュによって席に案内された。ハロルド・クシュナー(英語版)(ラビ)とサンドラ・デイ・オコナー(レーガンが任命した連邦最高裁初の女性判事)がユーロジー(弔辞)に先んじて聖書朗読を行った。それから合唱団は賛美歌の「Faire is the Heaven」「Bring Us, O Lord」「And I saw a New Heaven」を歌った。 続いて数ヶ月前にあらかじめ記録されていたマーガレット・サッチャーのスピーチが大聖堂内のプラズマテレビを通して放送された。スピーチの中でサッチャーは「私たちは偉大な大統領、偉大なアメリカ人、偉大な人物を失いました。私は親愛なる友人を失いました」と述べた。サッチャーに続いた元カナダ首相ブライアン・マルルーニーは「彼の最愛で不可欠なナンシー、彼の子ども、彼の家族、そして彼が非常に深く敬愛するすべてのアメリカ人がいる前で今日、才能豊かな指導者であり、歴史に残る大統領、親切な人物に向けてau revoir(フランス語でさようならを意味する)を言います」と述べて弔辞を終えた。 その後に話した元大統領ジョージ・H・W・ブッシュはレーガンの人となりを紹介する場面で言葉を詰まらせた。「晩年に、暗いガラス越しに彼を見ました。今、彼は救い主と対面しています。そして私たちは彼と再び会える素晴らしき日を待ちます。その日には疲れは完全に癒えており、すっきりした気持ちになり、強く確信を持ち、微笑みが戻っており、このような別れの悲しみなど永遠に消え去っているのです」 合唱団はそれから「リパブリック讃歌」を歌い、ワシントン大司教(英語版)のセオドア・エドガー・マッカーリック(英語版)が『マタイの福音書』を朗読した。ミズーリ州の元連邦上院議員ジョン・ダンフォースがユーロジーを述べて、アイルランドのテノール歌手ローナン・タイナン(英語版)はナンシー夫人のかねての希望で「アヴェ・マリア」「アメイジング・グレイス」を歌った。
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