大相撲の女人禁制への考え
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/30 22:49 UTC 版)
全国中学校体育大会や全国高校総体など相撲の全国大会で女子部門が設けられておらず、目標を持つことは困難であった。 しかしアマチュア相撲の世界大会に女子部門があることを知り、「日本代表になること」を目標として稽古に励んだ。女子相撲の競技人口・競技会が少ない現状があり、2018年に公開された『Little Miss Sumo』では「男子はプロ(大相撲)に行きたいとか、比較的簡単に将来と相撲を結びつけて考えることができていて。多分、女子は小学校を卒業したら終わったりとか……」と訴えていた。 2021年の実業団入りは、小学校卒業後も相撲を続けた女子選手たちも大学卒業で引退してしまうため、採用する企業を増やしたいと考えたからであると語っている。日本代表としてシニアの国際大会に出場すると、技術や力より「経験差」を感じるという。『日本代表チームが大学生までの若手で戦うしかない現状』を変えるため、相撲を続けたい選手が現役として残れる環境を結果として残したいと望んでいる。 同年9月のNumber Webのインタビューでは『大相撲の女人禁制と闘う女性』として質問をしている記者に対し「BBCのことで注目されるようになってから突然、“ジェンダーに対して戦っている女子相撲選手”になってしまって。相撲が好きで続けてきただけなのに、急に英雄視されるような感じがあって、それって正しいのかな?と正直、少し前まですごく悩んでいたんです」と心中を吐露した。同月の朝日新聞インタビューでは「私がしているアマチュア相撲と大相撲は別物だと思っているので、大相撲の女人禁制は気にならない。単純に(相撲が)近代スポーツとして発展していくことを望んでいる」と断言している。 2022年2月のCNN記事によると、「女性が大相撲の番付に入ることではなく、女性も男性と同様に相撲で生計を立てられるようになること」が夢であると語っており、いかに女子相撲のリーグを立ち上げ、アマチュア相撲をプロ化するかが現在の課題であるとしている。
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