大江橋 (横浜市)とは? わかりやすく解説

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大江橋 (横浜市)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/16 07:12 UTC 版)

大江橋
下流側より。手前が大江橋、その奥はJR根岸線
基本情報
日本
所在地 神奈川県横浜市中区
交差物件 大岡川
建設 1973年
座標 北緯35度26分54.7秒 東経139度37分57.8秒 / 北緯35.448528度 東経139.632722度 / 35.448528; 139.632722
構造諸元
形式 2径間多主桁プレートガーダー橋
全長 50.3m
24m
関連項目
橋の一覧 - 各国の橋 - 橋の形式
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国道16号標識

大江橋(おおえばし)は、神奈川県横浜市中区大岡川に架かる、国道16号(尾上町通り)の道路橋である。中区桜木町一丁目と尾上町六丁目とを結ぶ。初代の橋は1870年に開通し、現在の橋は1973年に完成した4代目である。

歴史

大江橋の関内側から当時の横浜駅を望む

初代の橋は木造橋で、1870年(明治3年)4月に着工、同年5月に完成した[1]。橋の名は、当時の県令(現在の神奈川県知事にあたる)の大江卓から採られた[2]1872年鉄道が開通し横浜駅(現在の桜木町駅)が開設されると、駅と横浜の中心部とを結ぶ道として、関内地区の横浜港寄りとを結ぶ弁天橋とともに重要な役割を果たした。1902年に一径間171尺(約51.8m)、幅47尺(約14.2m)のプラットトラス橋に架け替えられた。1905年横浜電気鉄道開通時には橋上に軌道を通すことはできず、並行して市電専用橋が架けられた。大江橋は1921年に再び架け替え工事が始まるが、旧橋のトラスは中村川に架かる山下橋に転用されている。新しい橋は中央径間63(約19.1m)、側径間54尺(約16.4m)、全長32(58.2m)の3径間アーチ橋で、幅は約13間(23.6m)であった。1922年7月1日に落成したが、この時に横浜市電(1921年に横浜電気鉄道から市営に移管)の軌道も大江橋の中央部に移された。1923年関東大震災では被災したものの落橋は免れ、1928年7月には上部構造を中心とした復旧工事が完了した[1]

現橋

現在の橋は2径間多主桁プレートガーダー橋で、旧橋の交通を残しながら半分ずつ施工され、1973年に完成した。橋長は50.3mで、幅は車道16m、歩道各4mであるが下流寄り尾上町側の歩道は8mに拡がっている[1]

大江橋から南側の桜川橋の間は、地上では京浜東北線根岸線)・国道16号大岡川が、地下では首都高速神奈川1号横羽線花園橋トンネル・横浜市営地下鉄3号線が交差する、複雑な五重立体交差になっている[3]

脚注

  1. ^ a b c 『かながわの橋』p36-37
  2. ^ 横浜開港資料館平成18年度第4回企画展示「開港150プレリュード3 川の町・横浜-ミナトを支えた水運」横浜市教育委員会
  3. ^ 『横浜市高速鉄道建設史』 横浜市交通局、1987年12月、64-66ページ

参考文献

  • 関野昌丈『かながわの橋』神奈川合同出版 かもめ文庫、1981年11月30日、36-37頁。 
  • 小寺篤『横浜の橋』経済地図社、1973年12月10日、93-101頁。 



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