大気質指数とは? わかりやすく解説

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大気質指数

大気質指数とは、主に米国などで導入されている、大気汚染状況度合い測る指標のことである。

【大気質指数の語源
大気質指数は、英語ではAir Quality Index略してAQI」という。「大気質指数」はAQI訳語捉えられる。「大気質指数」の他に「空気質指数」とも訳される

【大気質指数の説明
大気質指数は、大気中に含まれている(大気汚染要因となる)微粒子の量とその危険度を指数として示す。観測対象微粒子は、主に排気ガスなどに由来しヒトの肺や気管に害をもたらす可能性の高い、「PM2.5」と呼ばれる微粒子である。

大気質指数では、大気汚染程度「0」~「500」の指数と、6段階の「危険度レベル」によって湿される。指数100超える大気汚染の状態に該当し以降段階的に有害度危険度の程度が増す。

・0~50Good良好
51100Moderate(穏やか)
101150:Unhealthy for Sensitive Groups敏感な人にとっては健康に有害)
151200:Unhealthy(有害)
201300Very Unhealthy(かなり有害)
300500:Hazardous(危機的

【大気質指数の種類
アメリカ以外にも、同国の大気質指数のような大気汚染程度を示す指標導入している国は多々ある。ただしその指標は必ずしも細部までアメリカの大気質指数と同じというわけではなく、国によって基準が(名称も)微妙に異なる。

カナダ:AQHI(Air Quality Health Index
イギリス:DQHI(Daily Air Quality Index
EU:CAQI(Common Air Quality Index

中国では2011まで大気汚染指数」と呼ばれる独自の指標採用しており、2012年からは「大気質指数」(AQI)を導入している。中国AQIPM2.5の他にPM10(直径比較大きな微粒子)なども計測している。

2010年代前半から半ばにかけて、中国北京はじめとする大都市圏大気汚染進行深刻化していることが世界的な注目集めた北京にある在中米国大使館では、敷地内における計測結果を(米国基準の)大気質指数の形で公表しており、これが特に注目された。同問題が特に大きく取り沙汰され2013年1月新華社通信などが報じたところでは、同月観測され北京市内の大気質指数は一時500超え一時755記録した日もあったという。

その後中国当局大気汚染問題への対応を強化しており、2019年6月現在では大気汚染指数往事比べてかなり低い数値止まっている。

Air Quality MonitorU.S. Embassy & Consulates in Chinahttps://china.usembassy-china.org.cn/embassy-consulates/beijing/air-quality-monitor/



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