大堰用水路・立花頭首工
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疏水の概要 | ||||||||||||||
■疏水の所在 岩手県北上市立花地内にある頭首工で、約2,000haの耕地を潤している。 ■所在地域の概要 本地域は、岩手県の中南部に位置し、北上市(9万3千人)、江刺市(3万3千人)、水沢市(6万人)にまたがる比較的平坦な水田地帯であり、北上川と和賀川との合流点より取水し、北上川左岸を受益地としている。 ■疏水の概要・特徴 承応元年(1652年)、伊達藩の家老、古内主膳重広(岩沼15,000石の城主で岩谷堂城主、古内伊賀美実の実兄)は、当時、南部藩との境にあったこの地域の新田開発を行うため、北上川本流からの開さくを行った。 工事にあたり、川底の高さによる取水量や地盤の硬さ等を論議したところ、立花地区(現在地) が最適地とされたが、南部領であったため500m下流の伊達領岩脇地区に平留水門を造り、大堰(古内堀)を開さくした。 その後、廃藩置県後に堰は改修され、高寺用水路として取水されるようになったが、明治後期には取水量の不足や洪水被害などが相次いだため、新たに頭首工整備の調査が行われ、古内主膳重広の最初の計画から268年を経た大正9年(1920年)、本県唯一の北上川本流に設けられた「立花頭首工」が完成した。 立花頭首工は、県営事業により平成元年から6年間かけて改修され、現在、北上市、江刺市、水沢市の3市にまたがる江刺平野約 2,000haの耕地を潤している。 |
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